はけないズボン、袴田元死刑囚即日解放
2014-03-28 Fri 09:48
「はけないズボン」は今日のDNA型鑑定を待つまでもなく、袴田元死刑囚えん罪の合理的根拠であった。

事件から1年2ヶ月後に醸造用味噌タンクから発見された5点の衣類は、裁判所が袴田さん犯行の決め手とした証拠になった。

1,971年(昭和46年)11月20日、東京高裁控訴審で袴田被告に犯行着衣であるスボンの装着実験がおこなわれた。
写真はその時のものだ。
「袴田弁護団 公式HP」から転載。

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裁判所が犯行の根拠とした証拠は、証拠自らが、犯人は袴田さんではないことを証明していた。

にもかかわらず、5点の衣類を根拠として死刑は確定する。

証拠の合理性はどうなったか。
矛盾を無視し、論理はほうてきされた。
裁判官の頭脳からみごとに合理性は消し去られた。

論理的思考の欠けた裁判官たちとやゆする気にはなれない。
この国の司法制度、はっきりいえば当時の裁判官の良心をも圧倒し、合理的思考を阻む何かが作用しているのである。
それが何であるか、司法自からが明らかにしていく責任があるだろう。

「袴田事件」の記憶は四十七年間、5平方メートルの独居房に死の恐怖とともに封じ込められてきた。
1,966年(昭和41年)6月30日、ザ・ビートルズの武道館公演の記憶は今でも鮮明だが、その日未明発生した、旧静岡市の味噌製造会社専務一家4人惨殺・放火事件のことを知るよしもなかった。
それだけに「これ以上拘置するのは堪え難いほど正義に反する状況にある」とした静岡地裁の第二次再審請求決定趣旨に、この国の司法制度の命脈はつながれた思いがする。

袴田さんは再審決定と同時に拘置執行を解かれた。
「捜査機関に捏造された疑いのある重要な証拠」は捜査機関の誰が指示し捏造したか。
さらに、次はこれを白日にさらさなければならない。

[追記]
毎日新聞によれば、「検察当局は、再審開始決定の取り消しを求めて即時抗告する方針で、再審の可否は東京高裁で再び審理される見通しだ。」という。
検察権力は「捜査機関捏造」のいち早い隠ぺいに乗り出した。
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