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日本の家計は実物資産にかたより、実はリスクが高い
2013-06-20 Thu 15:34
六年ほど前、二級ファイナンシャル・プランニング技能士[個人資産相談業務]の資格をとったが、自家用以外に役立ったことはなかった。
十数年来の友人から相談された。
意をつくし話せたとは思うが、ブログにまとめるから見てくれと告げておいた。

「二人兄弟。自邸は新百合ケ丘の住宅地にあるが、今は住んでいない。何かと便利なので、駅前にできたマンションに住むようになった。それを私に残すから、弟のためにもう一つマンションを買いたいと言い出した。
ローンを組める歳ではないから、今回も私の名義で借入することになるだろう。賃貸からの収入で返済できるから実害はないとはいうものの、どうしたものか?」

一口に資産家といっても人によってイメージが違うだろうが、自宅の他に賃貸物件をいくつか所有している。
充分な年金もある。
親は見た所元気だが、八十を超えてあるのだから、いつ介護の必要な体になるとも限らない。

相談者も五十半ばをこえてきた。

資産選択は、長期にわたって生活設計の根幹に大きく影響する。
管理職をなげうって両親を介護するのは難しい。
老人介護施設に入居できる資金を準備することをまっさきに検討しなければならないと指摘する。

不動産を買う?と告げられ、疑問を抱いていたようだ。
「今することではないと直観したが、うまく伝えられなかった。」
プライオリティがずーと低い。

資産選択について、本人(親御さん)はゆがみを気づいていない。
不動産を軸とした資産形成の成功体験があるから、子どもから意見されることなど思いもしなかったようだ。
ゆがみは、外から見てはじめて分かる。

比較する目を持つため、家計における資産の分布状況を見ておこう。
標本数が大きく、総合的に調査を行っている総務省「全国消費実態調査」が最も基本的なデータだ。
もっとも直近の資料「平成21年全国消費実態調査 家計資産に関する結果」の“1世帯当たり家計資産の前回との比較(二人以上の世帯)”。

*クリックで拡大
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総資産の70.1%が住宅・宅地資産(実物資産)だ。
金融資産にくらべはるかに多額の実物資産を保有している。
「親の資産構成そっくりだね。」

金融資産といっしょ、不動産(実物資産)もリスク資産てあることにかわりはない。
違いは、不動産は「見える化」していないだけだ。
売れるまで実際の価格は分からない。

毎日値段が「見える化」している株や債券に対するリスクの認識は明瞭簡潔。

実物資産を含めた総資産ベースで考えると、ゆがみが見えてくる。
リスクをとっているのに、変動が見えにくいから、リスクに対する感度がにぶる。
実際金融資産にくらべ、流動性(換金力)の低い不動産はリスクから逃げることが難しいのだ。

「日本の家計は実物資産にかたよった、ゆがんだ構造になっている。
そうした構造に由来するリスクの方が実は恐いんだ。
いっせいにリスク回避に動いた時を想像するといい。」
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