日本がヤバイ、だから他国に投資する
2013-06-02 Sun 13:54
プラグマティズムはアメリカ人の哲学だ。
実践的な効果、価値を生まない考え方を空虚として退ける。
哲学者にかぎらない、投資家であっても、その伝統的思考法を身につけている。

たとえば、ジム・ロジャーズだ。



彼は、安倍首相がしている事は、日本にも世界にも良いことではないと断言する。

それは中長期的に通貨価値を下げ、日本人はみな、生活水準を引き下げることになる。

Q.
では、どうしたら日本の未来のためにリスクを避けられますか。
A.
Move.
Move to American.
(引っ越しなさい、米国へ引っ越しなさい。(笑))
Q.
もし引っ越せないとしたら、次の選択肢は何ですか。
A.
多の国に投資する方法を考えることです。

僕たちに足らないことがこれだ。
「だからどうするんだ。」ということはけっして言わない。
「日本がヤバイから、他国に投資するんだ。」といってくれれば分かりやすい。

で、具体的にはどうするか。

橘玲『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』は考え方は一致するものの、タイトルの課題に答えているとはいえない。
たとえば「国家破産リスク」をヘッジするために、JGBS、JGBDというニューヨーク市場に上場されているETFツールをすすめる。(P.121)
しかしこれを買うと決めても、購入までの実際のハードルが高く、手に負えない。

つまりマニュアルになってない。
看板にいつわり。
中身は断片的知識で役立たずだ。

実践的な課題に答えているとはとてもいえない水準だ。
使い物にならないから、この手の本は安全だという説もあるが、実際まったく使えない。
知識を偏重し、効果を無視することになれてしまい、誰もとがめないが、いい商売をしている。

実践的価値を軽視し、かえりみないのは僕たちの大いなる弱点なんだ。

分かったつもりになるから、むしろ有害だ。
使えない知識はいらないとき然としよう。
実際に使えるかどうかで、優劣を判断しよう。

しかしだ、その前にこのおく病さをどうしたものか。
「よく知らない、外国の方がもっとヤバくない?」
踏み出す前にひいてしまう。

ああ・・・。


日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル
(2013/03/15)
橘 玲

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