FX、カモがネギしょってプロのエサになる
2013-02-05 Tue 13:26
「個人の外為取引が増えているのは、相場の値動きが激しいためだ。」
そう日経は伝えています。
本人はおろかだとは感じないのでしょうが、いくどとなく目撃し、決まったように愚行はくりかえされるのです。

外為取引 円安で活気 個人、FX・外貨預金に資金

マーケットに新たないけにえが自ら好んで飛び込んでいきます。
FXは、ゲーム参加者の資金の合計が一定のゼロサムゲームです。
彼が勝ったら、君は負けます。

そしてゼロサムゲームで生き残った者を勝者とするなら、生き残るのは新人ではなくそれはプロです。

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出典=2013/2/5付日本経済新聞

ベノワ・B・マンデルブロは、マーケット(相場)がフラクタルであることを発見したとされています。
しかしそれは正確な表現とは云えません。
マンデルブロにフラクタルのアイディアを与えたのはマーケットだからです。

1963年にマンデルブロは論文「ある投機的な市場価格の変動」を発表します。
マーケットはまさしくフラクタルなのです。
そして、フラクタルの特性はただ一つです。

Mandelbrot, B.,“The variation of certain speculative prices,”Journal of Business, voL 36, no.4, 1963,p.397.

「それは、拡大、縮小によって、全体と部分が結びついているという性質です。」(『禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン』P.179)

彼はこう云ってます。
「ニューヨーク綿花取引所(NYCE)では、100年以上にわたって毎日棉花価格が正確に記録されていたからです。(中略)このように長期間の正確な市場価格のデータは、経済学者にとっては夢のような存在のはずでした。」(前掲P.203)
「日次、週次、月次、年次の正確なデータを網羅することができました。そして、コンピュータを使ってそのデータからパターンを見つけ出そうとしたのです。」(前掲P.204)

棉花価格の分布はどうなったか?

「どれも同じように見えます。1ヶ月は1日と同じように見え、いつでも分布は同じなのです。識別するための記号がなれば、これらの曲線を区別することはできません。この結果は、新たな展開につながりました。」(前掲P.222)
「棉花の変動は、まさしくフラクタルなのです。」(前掲P.222)

流動性が確保されている市場(相場)であれば、どこを切っても、フラクタルです。
デイトレであろうが、スイングあるいは長期保有であろうが、ありとあらゆる取引が成り立ちます。
長期保有という取引形態であっても、2000年以降ITバブル崩壊、リーマンショックと二度大きな崩落に見舞われています。

まして、FXは時間軸を数万分の一、数十万分の一に縮めたのですから、崩落もまた数万倍、数十万倍となります。

手を出す取引ではないのです。


禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン
(2008/06/06)
ベノワ・B・マンデルブロ、リチャード・L・ハドソン 他

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