映画『ファミリー・ツリー』の「仏教的な」シーン
2012-06-02 Sat 11:17
映画『ファミリー・ツリー』の邦題と、新予告編は最悪の部類だね。

「ファミリー・ツリー」なんて、意味をなしてない。
原題の「The Descendants」をしいて訳せば、子孫とか末裔とか。
原題どおり『ディセンダント』にして、辞書をひかせたほうがましだ。

予告編はさらに悪質。
ネスレ社の「ネスプレッソ」のCMに登場するジョージ・クルーニーとかぶって、乗りが軽い。
うっかりcomedyだと勘違いする。

比較してみよう。





さて、カメハメハ大王の血を引く主人公のマット・キング(ジョージ・クルーニー)は、祖先から広大なビーチを受け継いでいる・・・などとストーリーから入るのはよそうね。

とりだすのはワン・シーン。
残された夫と二人の娘は、火葬した妻の遺骨をオアフの沖に散骨する。
勝手な思い込みで云えば、とても「仏教的な」シーンだ。

妻のかかわったすべての人に、その浮気相手にさえ生のある間にお別れをつげてもらう・・・さっぱりといえば、延命装置をはずした妻の死を、受容していく物語。

キリスト教は身体の復活を信じる宗教。
身体とともに魂も霊もいっしょに亡くなった人の個性を保ったままよみがえると信仰する。
だから、祈りのシーンがまったくなく、プロテスタントの臭みのない特異なアメリカ映画と批評することができそうだ。

この映画はジョージ・クルーニーの演技とともに、名作の一つとして残っていくと思う。
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