ファイナンスの原則が成立しない世界
2012-04-25 Wed 13:19
今まで通用してきたことが、機能しなくなることがあります。
通用してきたことが、根本原則に近いことであれば事は重大です。
時代の底流に大きな変化、パラダイムの転換があると考えてもおかしくはありません。

25日付の日経朝刊に、「分散投資、崩れる定石」の記事がありました。

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A図表をかかげ、次のように説明しています。

“Aは日本株と他の資産価格との連動性(相関係数)を示したグラフだ。2000年代半ば以降、日本株の値動きは外国株だけでなく、外国債券やコモディティー(商品)とも連動性を強めている。連動性が低く、分散投資で日本株と相性がよさそうなのは国内債券だが、その組み合わせではあまりリターンは期待できそうにない。
 なぜ世界中の資産価格は同じような動きをするようになったのか。

大きな文字にした箇所がポイントです。
その理由の第一にグローバル化の進展をあげていますが、なぜグローバル化が進展すると分散投資がなりたたくなるのか、その説明はありません。
マァ、説明のほうは学者に任せればいいことでしょう。

問題は分散投資が成り立たなくなったという結果、事実です。

リチャード・ブリーリー他『コーポレート ファイナンス(第8版)』は1,981年初版以来、改訂を重ねてきた欧米の有力ビジネス・スクールの定番テキストです。
独学ですが、ファイナンスの基本書として7版以来愛読しています。
同書第二部「リスク」は、分散投資はリスクを減少させ、したがって投資家にとって意味があるファイナンスの基本原則の一つであることを統計および数学的解析によって示しています。

事実の上に打ち立てられた理論です。
分散の原則の根拠となった事実そのものが崩れてい・・・っているわけです。
何がどう変わるのか、3.11に感じたと同じような寒気が背筋を伝わってきます。


コーポレート ファイナンス(第8版) 上コーポレート ファイナンス(第8版) 上
(2007/03/15)
リチャード・ブリーリー、スチュワート・マイヤーズ 他

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