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不平等が固定化された社会ー華麗なるギャツビー曲線は語る
2012-02-06 Mon 16:35
青空文庫に河上肇『貧乏物語』(1917年=大正5年)がおさめられている。
これに20世紀初頭の先進国の実態(ドイツ・フランス・英国・アメリカ)が紹介されている。
人口の2%の人々が富の59%~72%を所有し、富の分配の「貧富懸隔のはなはだしき」ことを明らかにしている。

“今中等の上を略し、最後の最富者の部分を一瞥(いちべつ)するに、人数より言えば全人口のわずかに百分の二に相当するだけのものたるにかかわらず、その所有に属せる富は、英国にあっては全国の富の約七割二分、フランスにあってはその六割強、ドイツにあっては五割九分、米国にあっては五割七分に相当しているのである。貧富懸隔のはなはだしきこと、かくのごとし。ひっきょう英米独仏の諸国が貧乏人の実におびただしきにかかわらず、世界の富国と称せられつつあるは、古今にまれなる驚くべき巨富を擁しつつある少数の大金持ちがいるためである。”

1

さてMEMORVAによれば、国連大学世界開発経済研究所(UNU-WIDER) 2006年の「資産家の資産が世界の資産に対して占める割合」データは以下のとおりだ。

2

また、中国ではわずか1%の家庭に、4割の富が集中していると報道されている。


もちろん単純に約百年前と比較はできない。
単純にパーセンテージだけ比較すれば改善されたようにも見えるし、富の質量が変化しているから不平等の実態はたいして変わらないという判断も許容できそうだ。
では、こうした格差データをどうみたらいいのか。

3

猪木武徳『歴史と経済思想に学ぶ 貧困と格差 時代とともに 』(2012/2/6付日本経済新聞「経済教室」)は「華麗なるギャツビー曲線」(Great Gatsby curve)をのせ、米国で進行する格差拡大と所得階層の拡大との相関を指摘する。
図表右上には貧しいものはより貧しく、富めるものはさらに富む、米国・イギリス・フランス型がある。

だがそれだけではない。
図表左下のスウェーデン・フィンランド・ノルウェー・デンマーク型の社会を目指すのか、
あるいはドイツのような中立型か。
日本がすすむべき方向は選択によって変わるのである。
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