森田芳光作品は家族と自分を見直す合わせ鏡だった
2011-12-22 Thu 08:47
同世代の死は予告編なしに本編がながれる劇場のようだ。
ストーリーをつかめぬまま、空白が頭の中に広がる。
しかし決定的なことはもう終わっている。

1972年に家庭をもった。
二人の息子にめぐまれた。
1983年35歳だった、森田の『家族ゲーム』に出会った。



父、母、子どもが横並びに座っててんでんに食事している。
上座下座、父権も母性も見えない。
決定論的なルールのないゲーム。

1985年の『それから』、1987年の『キッチン』、八十年代森田は「家族ゲーム」を描きつづけた。
家族もまた先行するルールを失っていた。
絶え間ない実践としての「家族ゲーム」がもとめられた。

1997年『失楽園』、2002年『模倣犯』、2006年『間宮兄弟』、そして2010年『武士の家計簿』。

ぼくはまだ半ば八十年代を卒業していない。
充分歳を食ったし、息子たちも育った。
「家族ゲーム」をやりきれた親がどれだけいたか分からないが、あの頃の森田芳光作品が家族と自分を見直す合わせ鏡であったことは確かだ。
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