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ほんとうの危機(リスク)は円安に変わったとき
2011-12-06 Tue 11:43
日経(12月5日付朝刊)の一面に「財・サービス別の消費者物価」がのっていました。

見出しはこうです。

・デフレ経済 実感とズレ
・食料品など必需品値上げ
・テレビなど大幅値下がり
・物価が「二極化」

1

このうち消費者物価指数に占める耐久消費材の構成比はわずか5.7%程度です。
5.7%をことさらに重視すれば、見出しのような記事になるでしょう。
けれど「二極化」の見出しはいささかムリがすぎた気がします。

5.7%を過大に評価することなく、図表をかたよりなく見るなら、認識は一つです。
デフレというより、むしろ物価は長期にわたって安定していると見る方が素直です。
実態を歪めてはいけません。

「平成22年 民間給与実態統計調査結果」(統計元:国税庁)によると、サラリーマンの平均年収は平成7年の467万円をピークに減りつづけ、平成22年には412万円まで目減りしています。

収入が増えないのですから、物価の安定は助かります。
もしインフレになっていたら、暮らしはさらに悪化していたことでしょう。
多くの生活者のだだ一つの味方が物価の安定であったことは疑問の余地がありません。


ですからデフレ=悪者、あるいは円高=悪という論調には大いに疑問を感じます。
さらにそうした論調には問題もありそうです。
とりわけ円高は輸出産業に不利に働くことから、目のかたきにされています。

このブログで書きつづけてきた円高擁護論は次のとおりです。

・歴史的な超円高をテコに積極的な対外投資へ
・円高と空洞化の中身を問うー産業材が輸出産業の主役となった日本ー
・日本の貿易依存度は世界第184位、的外れな円高論議?
・民主党は堂々と代表選を戦えー¥強、$弱、€弱が国難?ー
実質実効為替レートからみた円高

むしろ、日本国が抱える最大最悪の危機は、為替の潮目が大きく円安に傾いた時に起こると考えています。
円高が抑え込んでいたインフレのかまどのフタをあけたときです。
エネルギーと食料を海外に大きく依存していますから、実質的な生活の低下、劣化に結びつくことでしょう。


めざとい投資家のリーダーの一人は次のように警告しています。

“私に言わせれば「外貨資産は持たない方がリスク」です。”(はじめに)
“ほとんどの日本人は資産の大半を円で保有しています。このような人たちにとって最悪の事態は、円高ではなく円安です。”(P.9)
内藤 忍『【新版】内藤忍の資産設計塾 外貨投資編』 (自由国民社、2011/9/1)から


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資産家の心配は脇に置きましょう。
生活者の問題です。
水野和夫・萱野稔人『超マクロ展望 世界経済の真実』第5章「円安と円高、どちらにメリットがあるのか?」のなかで、水野さんは次のように述べています。


超マクロ展望 世界経済の真実 (集英社新書)超マクロ展望 世界経済の真実 (集英社新書)
(2010/11/17)
水野 和夫、萱野 稔人 他

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“日本としては、高騰する資源(ドル建て)を安く購入するためにドル安・円高を受け入れて、輸出先をアジアに一層シフトしていくことが必要です。そうすれば、資源を安く購入して強い通貨であるアジアに輸出することで、悪化しつつある交易条件を改善することができるのです。”(P.208)
“円安は輸入インフレをつうじて所得減をもたらすので、生活水準を引き下げるだけです。”(P.210)
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