収監される天才ー堀江貴文氏ー
2011-06-14 Tue 15:59
6月中にも堀江貴文氏(実業家・元ライブドア代表取締役社長)は収監されるそうです。
一ファンとしても大変残念な思いがいたします。

彼が『プレジデント 2011年7.4号』に、
「なぜ、ホリエモンは金がむき出しのマネークリップを愛するのか」
(たぶんインタビューをまとめたのでしょうが)、一文を寄せています。
「財布を10個以上なくして、ズボンの前ポケットに入れられるマネークリップにした。」


PRESIDENT (プレジデント) 2011年 7/4号 [雑誌]PRESIDENT (プレジデント) 2011年 7/4号 [雑誌]
(2011/06/13)
不明

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タイトルにかかわるのは、それだけのことです。
肝心なことはその後半で語っています。
“お金というのは信用のalias(別名)であって、とりあえず便利だから使っているけれど、やり取りしているのは広い意味の信用です。”

これはやはり一種天才の言葉です。

2008年9月、リーマンショックで銀行をはじめ金融市場が機能不全に陥ったとき、最後の貸し手となったのがFRBであり各国の中央銀行でした。
その理論的支柱になったのは古典中の古典、バジョット『ロンバート街』(岩波文庫・1941年5月、宇野弘蔵訳)です。

第2章です。

“信用とは或る程度の信任を受け、或る程度の信頼がかけられることである。「その信頼は正当であるか、又はその信任は賢明であるか。」これが基本の問題である。これをモット簡単にいえばー信用は一連の支払い約束である。(P.32)”
“あらゆる銀行が英蘭銀行(イングランド銀行)を信頼している。そしてあらゆる商人が何れかの銀行を信頼している。もし一商人が一万ポンドをその銀行に預金していて、それをドイツの何人かに支払おうとしても、彼の銀行家が彼に支払うことができない限り、彼もそれを支払うことはできない、そしてまた英蘭銀行がもし逼迫してでもいて、その「準備金」を提供することができないならば、この銀行家は支払うことができないのである。(P.47)”

1825年恐慌、人類が初めて直面したクラッシュ(crash)の記述が出てきますが、英蘭銀行(イングランド銀行)を、FRBと読みかえても違和感がまたくありません。
クラッシュにおいて、最後の貸し手の枢要性が語られた初めての理論書です。

親ガメの背中に子ガメをのせて、子ガメの上に孫ガメ・・・。
親ガメがこけたらみんなこけますから、
親ガメが最後の砦です。

つまり信用の砦です。

堀江貴文氏は信用が現代社会の根幹であることを、
理論的な装いをはぎ取って、マネークリップを愛するごとく、
平明に、かつむき出しに語っているのです。


ロンバード街―ロンドンの金融市場 (岩波文庫)ロンバード街―ロンドンの金融市場 (岩波文庫)
(1941/05/24)
バジョット

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