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「般若心経」をうち捨て捨てて、亀茲へ
2011-05-26 Thu 10:14
読書の習慣がもどってきたようです。
気持ちにゆとりがでてきました。
地震がめっきりへったこともあるかもしれません。

昨夜は八時過ぎ、再々&再々放送でしょうか、
BSで『新シルクロード 第5集 天山南路 ラピスラズリの輝き』をみました。
みた記憶があるのですが、それでもじゅうぶん楽しめました。

「色即是空、空即是色」

クマーラジーヴァ(鳩摩羅什)の訳だそうです。
わたくしたちがせっしている「般若心経」は玄奘の翻訳ですが、
彼の翻訳は羅什のそれが元になっているようです。

5.26
*出典=wikipedia「最古の梵字写本『梵本心経および尊勝陀羅尼』(法隆寺貝葉経)」

『般若心経』に相当するサンスクリット写本は、法隆寺に保存されたものしか現存しません。
岩波文庫におさめられてある『般若心経』に、その訳がのってます。
中村元・紀野一義訳注とあります。

「この世においては、物質的現象には実体がないのであり、実体がないからこそ、物質的現象で(あり得るので)ある。」
味も素っ気もない訳です。
鳩摩羅什がサンスクリットから漢文へと、あらたに創造した翻訳語はポエムですから、どうしてもそっちの方に気が引かれます。

映像からクチャ(亀茲)にいってみたいと思いました。



けれど以前のように、『般若心経』を「深く理解したい」という気持ちはうすらいでいます。
数十冊の解釈本がありますが、もう手にすることもありません。
アルボムッレ・スマナサーラ『般若心経は間違い?』の『般若心経』理解がスタンダードになったからです。


その率直な語り口にひかれます。
「宗教たるもの、けっして人間の呪文願望を支えてはならないのです。もし宗教が呪文願望を応援するなら、それはインチキ宗教に決まっているのです。これは仏教に限った話でなくて、宗教一般の基準です。」(P.90)
『般若心経』をインチキと喝破しているのです。

言っていることは合理的です。
「ぎゃあてい ぎゃあてい はらぎゃあてい はらそうぎゃあてい ぼじそわか」
これはただ意味の分からないインチキ呪文でしょ、ときっぱり終わらしているわけです。
大神呪だ?大明呪だ?無上呪?無等等呪?だって、なにバカなこと言ってるだと明確に拒否する。

仏教とはあいいれないとまで言い切ってます。
長い間、分からないなりにその意味を調べ、考えてきた者にはまことにあっけない解決であるわけです。

金岡秀友校注『般若心経』(講談社学術文庫、2001年4月)は、「呪(じゅ)を「マジック」「マギー」(呪術)と同一視してはいけない」としながら、呪(マントラ)は仏教以前のバラモン教の聖典『ヴェーダ』からもち込まれたものだと、記述しています。(P.150~152)
仏教でない考え方、仏教が否定した宗教からもち込まれたものが「大神呪・大明呪・無上呪・無等等呪」として最上位におかれる矛盾は拭いがたいものがあります。

同様の解釈をしているのが宮坂宥洪『真釈 般若心経』(角川ソフィア文庫、2004年8月)です。
“インドの仏教徒が釈尊の教えを遵守して、『ヴェーダ』の権威を認めなかったとしても、またそれゆえ『ヴェーダ』の詩句をマントラと呼ぶことがなかったにしても、マントラこそ真に貴むべき、本源的な「祈りの言葉』であるというインド一般の通念まで否定できたかというと、それは疑問です。事実、そのようなことはありえず、インド仏教は最終的に大乗を超えて、実にマントラ乗(真言乗=密教)に行き着くのです。”(P.225)

紀野一義『「般若心経」を読む』(講談社現代新書、1981年2月)は呪を「神秘的な、霊的な力を象徴する真実語である。」(P.202)とか、鎌田茂雄『般若心経講話』(講談社学術文庫、1986年9月)にいたっては、以下のとおりのご講説を述べています。
“ギャテイ・・・と何も分からずに唱えたほうが功徳があると考えたのである。たしかにそのとおりであって、宗教には摩訶不思議な一面がないといかぬ。全部が全部はっきりと分別智で分かってしまえば、それは宗教でなくなる。”(P.232)

1600年以上にわたって人々、とりわけ日本人を「惑わした」のは、鳩摩羅什の翻訳の力のなせるワザだとつくづく思います。


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