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風評被害の元凶はリーダーにあるー情報空白が生む疑心暗鬼ー
2011-04-18 Mon 05:24
2011.04.17

「事実を伝えています。ウソはついてない。けれど全部を伝えない。」

カリン・プペさん(Karyn Poupée、AFP通信東京特派員、著書『LES JAPONAIS(日本人)』)の日本政府に対する評価が印象に残りました。

僕が思い起こしたのは、『論語』の泰伯篇です。
[漢文]子曰、民可使由之、不可使知之。
[書き下し文]子曰く、民は由らしむべし、知らしむべからず。
[口語訳]
・孔子はもうしました、「民を政治に従わせることはできるが、一人一人にその内容を理解させることはむずかしいことだ」と。
あるいは、
・孔子はおっしゃいました、「民は従属させ、その従属の理由を教えるべきではない。」
[英訳文]
Confucius said, “You can make people follow you. But it is difficult to make people understand the reason.”

福島第一原発から約7kmほどの工場に、退避のため置いてきた半導体部品の研磨のための材料、道具、機械を取りに帰る町工場の社長と社員の報道を見ました。
線量計を身につけ、短時間で作業を済ませるのですが、そこの工場周辺で1.8mSv/hあったそうです。
24時間いれば、積算量は1.8×24=43.2mSvに達します。

決死で奮闘する町工場を取りあげた報道でしたが、とても貴重な第一次情報です。

ウィキペディア日本語版「被曝」によると、
人間の健康に確率的影響が出ると証明されている放射線量の最低値が100mSv、
1,000mSvで急性放射線障害、2,000mSvで5%の人が死亡、3,000 - 5,000mSvで50%の人が死亡、7,000 - 10,000mSvで99%の人が死亡いたします。

半径二十km圏がどんな世界か、ゾーといたします。

公には半径二十km圏のデータはまったく出てきません。
政府官僚がにぎって出しません。
それでも、漏れてきます。

さて、以上のことを作図してみました。

図のとおり、情報空白と、漏れてきた情報と、半径二十km圏外の情報空間(主として信頼にたる専門家の調査や学術情報です)の三つが入り乱れています。
白の円が情報空白です。(半径二十km圏内に重ね合わせ考えることができます)
濃淡で情報密度を示しています。(不充分ですが、半径二十km圏外の情報環境です)

矢印が所々情報空白から濃淡部分へと照射しています。(少ないが、貴重な一次情報です)

情報の空白があるから疑心暗鬼が生まれます。
空白に向かって、疑惑、憶測、不安が増大するのです。
ですから、混乱も風評もこの国の政府官僚御用学者集団が招き寄せているのです。

空白という情報の真空地帯をつくり出していることに問題があるのです。


10年で原発は除去できるという豪語する東芝の御偉いさんがいましたが、原発御三家のひとつ日立の見解はちがうようです。
汚染土は表面の数センチをとれば問題ないと専門家がいいつのるほど、
雨でしみ込んだ放射性物質はどうなるのか、素人考えの方が健全なように思えてしまいます。
「放射線量、安全の目安ない」とするパターソン教授(米ウィスコンシン大学)のような学者もいれば、「安全」「安心」をふりまく東京大学教授連中は複数がテレビを掛け持ちしています。

いたたまれない気持ちになるのは、情報空白におびやかされ、そして思わず「上」を見てしまうからです。

政府官僚御用学者集団は特権であるかのように、情報をにぎり込んでいます。
しかも、どうしたものか彼らがうろたえているのが伝わって来るのです。
僕たちにはこの国のリーダーたちの正体がすけて見えてしまうので、
ますます疑心暗鬼に陥り、不安に、時には恐怖にかられ、衝動買いに走る愚民におとしめられているのです。
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この記事のコメント
はじめまして。
某所のトラックバックからたどりつきました。
いろいろと大兄のおっしゃることに考えさせられます。
政権が変わっても、官僚が変わらないとだめ。
美しいと思っていた国土はどうなるのでしょう。
ところで、このブログを小生のブログのお気に入りに
はりつけてもかまいませんでしょうか。
許可願います。
2011-04-18 Mon 22:39 | URL | 坪井 #hWEpD.zo[ 内容変更]
坪井きん、
今起きていることを自分なりに受け止めていこう、と思っています。お役に立つようでしたら、そうしてください。
2011-04-19 Tue 00:56 | URL | 三保小次郎 #aQXK3sK6[ 内容変更]
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