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人が住めるレベルではないー飯舘村川俣町を見殺しにした隠ぺい内閣ー
2011-04-16 Sat 11:07
4.15

僕たちがはじめて福島の放射能汚染の実情を知ったのはドイツ、ノルウェー、オーストリアなど諸外国からだった。
情報隠ぺいの国際的非難の高まりのなかで、3月23日、原子力安全委員会は「SPEEDIの試算について」なるものを公表する。
図はその時の「試算図」だ。

この時すでに、半径30km圏を超えた地域である飯舘村、川俣町は、地図上に引かれた(放射)線量等値線100mSvのなかに入っていた。

公表された「試算」そのものも隠ぺいにみちている。
単位がミリシーベルト(mSv)とあるが不完全な表示である。
/hとか、/yといった時間単位をわざわざ抜いているのである。

なぜ時間単位を抜いたのか。
わずか12日間の積算値が放射線による確率的影響(将来発ガンする確率が高まる)がでる100mSvを超えたからだろうと推測している。
/hとか、/yといった時間単位に正確に直したら、とてつもない数値が予測されるのである。

学的矜持もかなぐり捨て、プレス発表にすら隠ぺいの幕を張ろうとする。
日本気象学会の学会長が学会員に対して「研究結果を自由に発表してはいけない」と呼びかける事件があったが、原発に群がる御用学者と切捨てるにはあまりに浅ましく、恥ずかしい。

「試算図」公表のあった日から、すでに24日が経過していた。
今日(16日)になって、菅政権は飯舘村、川俣町に急きょ福山官房副長官を派遣した。
今さらながら、両町村が計画的避難区域に入るという。

いわばいいわけのために秘蔵っ子を行かせた。

退避勧告が即断されるべきだった。
しかし現場である両町村は24日間放置されてきた。
その事実は重い。

汚染状況は進行し、深刻である。

ブログ“空白隠ぺいをうめた福島大有志の「放射線拡散実測図」ー国民は事実を知りたいー”で、
福島大学放射線計測チームの測定データを取りあげたが、
13日には今中哲二助教ら(京大原子炉実験所)が飯舘村南部の曲田地区で、毎時10マイクロシーベルトを超える放射線を確認し、3月15日からの積算被曝量は95ミリシーベルトに到達したと発表した。

“1986年のチェルノブイリ原子力発電所の事故では、高汚染地域の住民が平均50ミリシーベルト、汚染地域の住民が同10ミリシーベルト被曝したとされており、これと比較しても「重大な汚染状況になっていることは確か」としている。”
人が住めるレベルではない。”

プレス発表をもう一度見てほしい。
図の右側に凡例が書かれている。
内部被曝臓器等値線量
・日時=3/12 6:00ー3/24 0:00の積算値
・核種名=ヨウ素合計
・対象年齢=1歳児
・臓器名=甲状腺


語るに落ちたものだ。

チェルノブイリ事故後、胎児、幼児、子供たちに甲状腺ガンが急増したことは余りにも有名である。
だからこそのSPEEDIではなかったのか。

チェルノブイリ以降の学術的知見がありながら、
また住民の被曝予測ができていたにもかかわらず
これを隠ぺいしたことは、
住民とりわけ胎児、幼児、子供たちに対する生命の危機を押し隠すための、許し難い国家的犯罪といわざるをえない。
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この記事のコメント
人命すら軽視した政府
こんにちは。
今回の原発事故は、世界でも初めてのケースのようですが、何故、原発事故周辺地域の乳幼児や子供や妊婦にすぐにでもヨード剤投与をしなかったのか疑問に思ってます。
またIAEAの勧告さえ黙殺した政府のやり方に怒りすら覚えています。
人命を軽視しているからです。
まさか旧ソ連の方が対応が速やかだとは情けない限りです。
福島県民をモルモットにした政府の罪は重いです。
2011-04-17 Sun 14:30 | URL | アビ #VVM1Rzy.[ 内容変更]
アビさん、
チェルノブイリでは6千人の幼児子供が前立腺ガンを発症しています。このことははっきりしているのですから、政府の対応は許されません。
他方、大人においては放射能による確率的影響には有意味な知見は少なく、いまだに確立された学説にはなっていません。それを根拠に「安全安心」のごまかしの論陣はやめてもらいたいと思っています。

2011-04-17 Sun 16:34 | URL | 三保小次郎 #aQXK3sK6[ 内容変更]
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