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コントロールできない原子炉ー汚染地帯が形成されはじめたー
2011-04-08 Fri 14:21
隠そうとしても、真実は漏れます。
シッポを出します。
まして福島第一原発を中心に空気に、土壌に、海に、汚染地帯の広がりは隠しようもありません。

今日(4月8日付け朝刊)の日経3面の記事はとても太いシッポでした。
東電・保安院の出したシッポです。
「東電・保安院検討 福島第1原発の建屋外に冷却設備 設置には1カ月 」

さっそくその部分の記事を読み下してみましょう。
“1~3号機は燃料棒が損傷しているとみられ、東電の測定によると格納容器内の放射線量は毎時20~30ミリシーベルトと高い。建屋内には危険で入れないため、外に出ている配管を探して使うという。冷たい海水で冷やす水冷式熱交換器などが候補に挙がっている。”

シッポのその1が「建屋内には危険で入れない」です。
論理的に考えれば、建屋内には入れないのですから、
まして格納容器内がどうなっているか、どうやって確かめるのでしょう。

東電のホームページに“原子炉格納容器漏えい率検査”の解説があります。
これが参考になります。
東電の解説によると、
“原子炉格納容器は、事故時に放射性物質が外に放出されることを防止するため密閉した容器となっており、原子炉圧力容器や、原子炉再循環設備などを包み込んでいます。”

さて「1.原子炉格納容器」は密閉された容器です。
「原子炉格納容器」がどうなっているかを調べるには、それにつながれた「2.現場計器機」が感知したデータしかありません。
計測したデータは、「3.計算機(たぶん中央制御室のコンピュータのことでしょう)」で確認するシステムになっています。

水素爆発で建屋が吹っ飛びました。
2.と3.をつなぐそれもズタズタでしょうが、「建屋内には危険で入れない」のですからその状態は確かめようもありません。
まして1.と2.をつないでいる配線や配管がどうなっているのか、まったく分からない。

確かめようにも確かめる手段がありません。
1.と2.と3.の接点がすべて切れてしまった。
これが真相(シッポ)です。

つまり東電や保安院が何事か隠している以上に、
どうなっているか把握しようがない最悪の事態が起こっている、と考えるのが自然です。
分かっていることは、分からないことが何か、はっきりするまで確定できないのです。


何を隠し、何が分かっていないのか。
そこで、キモ中のキモがこれです。
「外に出ている配管を探して使うという。冷たい海水で冷やす水冷式熱交換器などが候補に挙がっている。」

「建屋内には危険で入れないため」に、建屋の外に出ている配管を使うということです。
さて、その配管ははたして生きているのか。
1.と2.と3.の接点すら切断されているのに、ましてそれより太い配管類が爆風による損傷を受けないはずがないと、素人は考えてしまいます。

やってみてつながらなかったら?
アウトです。
現状は、格納容器内部がどうなっているか分からないし、外部からはコントロールできていないというのが正確な認識です。

格納容器と「外に出ている配管」が運良くつながっているモノかどうか。
「まぁ、やってみれば分かる。」状態です。
こんな策とも言えない策がでてくるのですから、かなり切羽詰まっています。

正真正銘の原子炉のアンコントロール状態です。


アンコントロール状態ですから、
現時点で収束へ向かっているとはいえません。
現状ではこのまま水を注入しつづけるしか策がありません。

そうなれば汚染水がぼうだいに累積し、
海が蓄積汚染され、地下水から土壌へ汚染が拡大し、
果てしない汚染地帯が形成されていくことになります。
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