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平成の個人的総括と、その方法
2019-10-25 Fri 07:29
 平成元年から3年にかけて刊行された『昭和二万日の全記録』全19巻(講談社刊、うち『別巻総牽引』を含む)は読み通すことはないでしょう。
 決して、なにせ全日の記録ですから。 
 昭和を調べる百科事典として使うしかないのですが、昭和が遠くなるにしたがい、本棚を無用に占有する厄介者に変わっています。
 
 間口一軒足らずの小さな本屋に予約しました。
 全巻揃う前にその本屋は廃業し、残りを古本街で手に入れた記憶があります。
 その当時どんな気持ちで購入したのか、全く他人のように口をつぐんでいる30年前の自分に問いかけます。

 たぶん、平成に駒を進めるために、昭和を自分なりに総括しておこう。
 そんな動機がおぼろげにあったように思います。
 ある種の総括ですね。
 
 いつものように、精選版日本国語大辞典を引きます。

 ・全体を締めくくること
 ・ひとまとめにすること
 ・一連の活動などを評価反省すること 
 
 そんなこともあって、平成史はまず通史をしっかり読み込んでおこうと思っています。
 手始めに手に取っているのは佐藤 優・片山 杜秀『平成史』です。
 癖の強い両者ですが、かえってメリハリが効いて、骨格が見えてきそうです。
 
 順次以下の二冊も読んで、年内に平成史の概要、輪郭を掴んでおこうと思っています。
 
 五月以降は目を覆うばかりの惨状です。
 災害と、災害の瓦礫の記録と記憶に埋め尽くされていく令和です。
 その先を生きるのです・・・。
 
佐藤 優・片山 杜秀『平成史』 
[目次]
第1章 バブル崩壊と55年体制の終焉―平成元年→6年(1989年‐1994年)
第2章 オウム真理教がいざなう千年に一度の大世紀末―平成7年→11年(1995年‐1999年)
第3章 小泉劇場、熱狂の果てに―平成12年→17年(2000年‐2005年)
第4章 「美しい国」に住む絶望のワーキングプアたち―平成18年→20年(2006年‐2008年)
第5章 「3・11」は日本人を変えたのか―平成21年→24年(2009年‐2012年)
第6章 帰ってきた安倍晋三、そして戦後70年―平成25年→27年(2013年‐2015年)
第7章 天皇は何と戦っていたのか―平成28年→30年(2016年‐2018年)
文庫版新章 平成が終わった日―平成30年→31年(2018年‐2019年)
 
小熊英二 他『平成史【完全版』
[目次]
総説/「先延ばし」と「漏れ落ちた人びと」----小熊英二
政治/再生産される混迷と影響力を増す有権者----菅原琢
経済/「勤労国家」型利益分配メカニズムの形成、定着、そして解体----井手英策
地方と中央/「均衡ある発展」という建前の崩壊----中澤秀雄
社会保障/ネオリベラル化と普遍主義化のはざまで----仁平典宏
教育/子ども・若者と「社会」とのつながりの変容----貴戸理恵
情報化/日本社会は情報化の夢を見るか----濱野智史
外国人・移民/包摂型社会を経ない排除型社会で起きていること----ハン・トンヒョン
国際環境とナショナリズム/擬似冷戦体制と極右の台頭----小熊英二

毎日新聞出版平成史編集室『平成史全記録』
[目次]
グラビア(平成を彩った人びと
平成の災害
東京電力福島第1原発メルトダウン ほか)
平成考(新しい時代の人々へ―作家・作詞家 なにかし礼
「平成」の三つのキーワードから「令和」の時代を展望する―ノンフィクション作家・評論家・保阪正康
「米国の一極幻想」「日本の改革幻想」が崩壊した時代―多摩大学学長・日本総合研究所会長・寺島美郎(構成/倉重篤郎) ほか)
平成の証言(石原信雄(元内閣官房副長官)「平成の元号」決定時の舞台裏!
細川護煕(元内閣総理大臣)「平成」は人類の楽観的シナリオが打ち砕かれた時代
田中秀征(元経済企画庁長官)細川政権時代こそ「北方領土問題」解決のチャンスだった ほか)
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