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老人室の真実、二世帯住宅再生顛末記5
2019-08-17 Sat 09:31
老人室全景

 それは日々打ち寄せる危機である。
 老いの彼方から繰り返し襲来する波のように。
 
 老人は波と戦っている。
 日々迫り来る危機と戦っている。
 
 危機とは、
 人生に意味が見出されなくなること、
 目標というものを打ち立てられなくなること、
 である。
 
 元々は両親の寝室だった。
 広さは、3,640mm×4,550mm、10畳スペースである。
 ダブルベットが置かれた文字通りの寝室であった。
 
 与えられたスペースでどう生きるか。
 どう使うか。
 往年の建築設計者としては大いに楽しめる課題だ。
 
 ものを使う手前に、ものを探す時間が立ちふさがっている。
 モノはグループ分けした。
 ファイルを入れておくフォルダを念頭に、手持ちの収納を徹底利用することにした。

 コンセプトはcompactである。 
 老後生活スペースとして狭くも、広すぎもしない。
 すべてが利用可能なスペースにきちんと収まるように配置され、しかも充実していること。
 
 それで老人の無聊が解消されるはずはないのだが、ご婦人が使うコンパクトのように、空間の作り込みを楽しんでいる。
 少しずつ、部屋が変わっていくのは面白い。

老人室平面図
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