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どこへ住替えようか、二世帯住宅再生顛末記1
2019-07-13 Sat 12:51
 二世帯住宅は思い出がいっぱい詰まった風船のような存在である。

 一世代(20~30年)超えると、とたんと始末が悪くなる。
 親世代が逝き、孫世代が旅立ち、子世代が取り残される。
 その時子世代は親世代となっているのだが・・・。
 
 親世代となった子世代もやがてセブンティを越え、図体が大きいだけの住まいをもてあますようになった。   
 どこから手をつけようか。
 途方にくれた。

 で、まずは顛末記をグチから始めよう。
 
 だだっ広いだけで、夫婦二人の二世帯住宅はこっけいである。

 お風呂もキッチンもトイレも、何もかもが二倍存在する。

 維持費がかさむ。
 手入れ、掃除と手がかかかる。
 なにやかやと倍かかる。
  
 余分な部屋ばかりが残されるから、モノの収納には困らないので、明らかにメタボになっていく。
  
 上が子世代、下が親世代の二世帯住宅であった。
 築30年、一階の住まいを使わなくなってあっという間の十年が過ぎた。
 図体ばかりがでかい、始末に困る二世帯住宅が取り残された。
 
 真っ先に考えたのは住替えである。
 それも断然とマンションへの住替えである。
 なによりマンションだった。

 鍵一つ掛ければ戸締まりが安心、近所付き合いもそこそこですませそうだ(と想像した)。
 
 マンションには住んだことがないので、憧れもあった。

 マンションに移るのだから、真っ先に売却を考えた。
 しかし二世帯住宅そのままの売却は難しかった。
 ヤドカリのようにはいかないのである。
  
 二世帯住宅を始末するには、選択肢は三つしかない。
 ・売却するか
 ・建替するか
 ・リフォームして使い続けるか
 
 真っ先に浮かんだのは住替えの方で、これだととりあえずは二世帯住宅の後始末を先延ばしにできる。

 査定は二束三文と感じるほどに情けないものであった。
 最後は更地にして売るしかなさそうだ。
 二世帯住宅そのものがもはやジャマものであった。
 
 じっくり買い手を待つしかなさそうだ。
 気に入ってくれる買い手が出てくるかもしれない。
 長期戦だ。
 
 それでも老後は駅近マンションのイメージが染み付いていて、住替え意欲は落ちなかった。
 そのうちいい買い手が見つかるかもしれない。
 時間が解決してくれると売却問題には目をつぶり、駅近くのマンションを中心に、隣駅の相模大野や町田のタワーマンションなどを見て回った。

 率直に感じたことを記そう。
 
 マンション暮らしが自分には合わないようであった。
 
 部屋の一つ一つが狭い。
 間仕切りが多く、開放性に欠けていた。
 戸建てと違いひとまわり狭く感じ、圧迫感がぬぐえなかった。

 壁に挟まれているようで息苦しかった。
 
「ああ、馴染めないな」と思った。
 
 確かに高層から眺める夜景はそれなりの魅力を感じたが、その肝心の窓を開け放つことができない。
 快適性を合理的に突き詰めると、第二自然が創り出される。
 視覚は十分満たされそうだが、肌が合わなかった。

 空気の肌感覚や、外からの音が遮断されて、自然から遠ざけられるような不安があった。
 
 駅近だが、住んでいるのは若い世帯で、エレベーターが渋滞する通勤時間は特に苦痛だ。 
 戸建は駅近とはいかないが、縦で待機するか、横に歩くだけの違いだと悟った。
 歩く方が気持ちいい。

 そんなこんなの紆余曲折があり、ここらあたりから、本格的に二世帯住宅再生を志向するようになった。
 いつまでも住替えのための資金繰りを後回しにしておくこともできなかった。
 
 住替えの夢が先に生まれ、夢がふくらむにつれ、悩み(問題)も拡大していった。
 
 書いてしまえば数行の事だが、ここに至るまでに二、三年はかかっている。

[記]「二世帯住宅再生顛末記」は不定期になるが、書き継いでいく。
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