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二千万円貯蓄以前に「100年安心」年金制度が吹っ飛ぶ
2019-06-20 Thu 12:09
 国民民主党玉木代表の持ち時間は質疑応答合わせて14分、840秒だった。
 この短時間に数字を持ち込めば、何がテーマか、耳で聞いても頭で追っていけるはずもない。
 討論では、数字で論理を明晰に、しかも分かりやすく伝えることは難しい(ほぼ不可能)。

 彼はこう言ったのである。
 1.17年後の2036年に所得代替率50%を早くも割ってしまう。
 2.36年後の2055年には国民年金の積立金が枯渇してしまう。
 
 年金制度「100年安心」がぶっ飛ぶ問題提起だ。
 
 そこで、彼の党首討論における問題提起を資料で補って再構成してみよう。
 第一に彼は何を議題にしたのか、俎上にのせたのは何か。
 まず、ここから始めよう。
 
 それは平成26年6月3日第21回社会保障審議会年金部会において公表された、
 「国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通しー平成26年財政検証結果ー」である。
 
 第3章 国民年金・厚生年金の財政の見通し
  第2節 平成 26 年財政検証
   1.財政検証の主な前提
    (3)経済前提
     ② 長期の経済前提(平成36(2024)年度以降の前提)
      第1-2-3表 長期の経済前提
 上記のとおり、報告書をくくっていくと、「長期の経済前提」が出てくる。
 
「平成36(2024)年度以降の長期の経済前提は、専門委員会における検討結果の報告で示された範囲の中央値をとって幅の広い8ケースの経済前提を設定した(第1-2-3表)」 

 ケースA~Hの8つのケースだ。
 最悪のケースとは、Hのケースのことである。
 (pdf.が読みにくいが、リンクを貼ってあるので確認してほしい。)

 玉木代表の問題提起はこうだ。

 アベノミクスの結果、今の経済実態はそのHケース「2014年の財政検証の最悪の想定実質経済成長率-0.4%」に近い。
 したがって、財政検証の公表が遅れているが、年金制度「100年安心」は早くも17年後には破綻するのではないか。
 
 国民がそうなのだろうか。
 「政治とは忘却なり」でやり過ごす政治風土がある。
 そうした中で玉木代表は、PDCAサイクル[「Plan=計画」「Do=実行」「Check=評価」「Action=改善」]を党首討論のなかに持ち込んだ点は評価できるだろう。

 なかでも、「Check(評価)」が甘い、おろそかにする。
 計画にそって進捗しているのか、目標を達成できているかを評価する政治風土に欠ける。
 
 大衆受けはしないだろうが、一番真っ当な問題提起であった。

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