北朝鮮にとっては核ICBM保有がもっとも合理的な選択であること
2017-09-10 Sun 11:30
北朝鮮は最貧国とまではいえないまでも、たいへん貧しい国です。
国連統計の直近データ(2015年)によれば、名目GDP16,119百万US$で116位/213ヵ国、1人当たり名目GDPは642US$198位/213ヵ国とされています。
世界銀行によれば、人口は 2537万人 (2016年) です。

日本の名目GDPの3.2%にすぎません。

にもかかわらず軍事力が突出した国です。
実態ははっきり分かっていませんが、おおよそ「陸軍の地上兵力約100万人、海軍と空軍の兵力20万人、その他に予備役470万人、労農赤衛隊350万人、保安部隊19万人」とされています。
アメリカによって赤子の手をひねるように崩壊した国々、アフガニスタン、イラク、リビアとはいっしょにはできません。

こうした貧しい国の、しかも独裁国家の指導者が、国体である金正恩王朝を守るために、もっとも合理的な選択はなにか。
独裁者の視点から考えてみる必要もあると思います。

それは核抑止力です。

すべての資源を核ICBM開発に集中するという選択です。
北朝鮮が核ICBMを保有しなければ、国体は守れない。
そういう決断が金王朝の頑強な思想の根底にあるのだと思います。

プーチン大統領が語っていることに真摯に耳を傾ける必要がありそうです。
「彼ら(北朝鮮)は自分たちが安全だと感じられなければ草を囓っても核プログラムを放棄しないだろう」

日本がアメリカの「核の傘」に頼っているの対し、北朝鮮は中国の「核の傘」に金王朝の存亡を託すことはできないと独自の路線を選択したと言えます。

核ICBMを保有し、核抑止力を手にすれば金王朝は存続する、でなければ滅ぼされる。
そういう覚悟です。

北朝鮮の指導者が核ICBMを保有すれば、「陸軍の地上兵力約100万人、海軍と空軍の兵力20万人・・」等々の軍事費を削減し、民政にそれらを振り向けることができるようになるでしょう。
もっともこれは西の世界観ですから、北朝鮮がそれを合理的な選択と考えるかどうかは分かりませんが、すくなくとも金王朝が存続するための条件は有利になることでしょう。
その意味では、核ICBM開発に国力を集中し、核ICBMを保有することは、彼らにとってはもっとも合理的な選択であることを「理解」しないと、日本の政権は選択を誤ってしまう危険をはらんでいると考えざるを得ません。
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