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二十六年間手入らずの家の秘密
2017-06-08 Thu 13:40
 二十六年前(平成三年・1,991年)に建てた自邸の話、しかも自分の設計ですから、たぶんに我田引水の感はまぬがれないでしょう。
 一種自慢話のようで聞き苦しいかも知れませんが、これから自邸を建てようという方には多少役立つかもしれませんね。

 ポイントは、これまで二十六年間外装をメンテナンスしたことがなかった点です。
 
 外壁、屋根、その他外装に関わる箇所はいまだ補修いらずです。
 一度も手を入れたことがありません。
 必要ないからです。

 汚れた?
 いいえ、見苦しいとか、そろそろといった状態はまったく見当たりません。

 理由は専門的な説明や種々にわたると面倒なので略していえば、たとえば屋根は勾配をきつくして、水はけが良い構造にしています。
 雨水はすばやく樋へ流してやる、実に明快な原則です。
 「そんなことで屋根の保ちが違うの?」と思うでしょう。

 でも違うんです。

 ごくごく略していえば、そうした設計の一つひとつが二十六年手入らずの結果をもたらしています。
 二十六年たたないと実証できなかったのですから、作り手としては二十六年間の実験みたいなものです。
 内装も実はほとんど手を入れてませんが、薄汚れず、古びず、飽きず、しっかり生活を楽しんでいます。

 それらに触れるとブログで扱える文章量を超えますから、屋根に着目して解説いたします。

 一般的につかわれている屋根材コロニアル葺き(彩色したスレートのこと)の屋根は四寸勾配の傾斜でつくられているのが大部分です。
 雨のはけが悪いと、雨水に含まれた汚染物がスレートにしみ込んで、徐々に薄汚れ、防水機能も奪っていきます。

 では反対にどうして急勾配の屋根が少ないのか、考えてみましょう。
 ピタゴラスの定理をつかえば真相はあきらかになります。
 水平距離1m行って0.4m上がると0.4/1で、四寸勾配と称されています(mを尺にかえても同じですね)。

 で、四寸勾配だとピタゴラスの定理から、斜辺の長さは1.077mになります。
 自邸は、10寸勾配ですから、√2=1.414mです。
 斜辺が四寸勾配に比較して、31%増えますから、それに比例して屋根面積も増えます。

 屋根材だけではありません。
 屋根を支える骨組みもそれに比例します。
 工賃とか断熱材等々もろもろ三割アップいたします。

 建築費は大きな金額ですから、屋根にそれだけ配分するよりは、黙って一般の勾配で「支障なし」といたすわけです。
 二十六年後のことなど誰も考えていません。 
 ちなみに破風や水切りには腐食に強い亜鉛鉄板を使い、どこも痛んでいません。

 で、外装は今日まで手入らずであるわけです。

 ところが、今回はじめて外装面の一部にトラブルが生じました。
 雨戸の開け閉めがきらいだったこともあり、数カ所に電動シャッターをつかっています。
 この一つが動かなくなりました。

 二階の物干で使っているベランダの掃き出しで、不用心ですし、就寝するには外の灯りがジャマになって寝付けません。

 そこでメーカーであるトーヨーサッシ(LIXIL・リクシル)に修理を依頼しました。

 関心しました。
 電話番号一つでクライアントの情報がディスプレイ表示されるのでしょう、住所、氏名などという面倒なやり取りは一切ありません。
 使用している機種も登録されているようです。

 その後のやり取りもシステム化されていて、クライアントに負担がかからならない工夫がきっちりされていました。

 お約束の五時ぴったりに担当者が来て、さっそく点検そして補修工事です。
 その間約四十分でしょうか。
 点検の結果、故障箇所と保守方針と費用が告げられます。

 簡潔で、それでいてぞんざいでなく、申し分ない対応でした。

 「ステンレスベルトが切れシヤッターが動かなくなっています。」
 ああ、部品の発注で数週間先延びになるのかと思いきや、部品を積み込んでいて、すぐに交換工事に着手です。

 システムがしっかりしていると関心し、お支払いです。
 その前に電子機器の劣化状態の説明、その場合の新しい電子機器の説明が捕捉され、機械部分の今後の問題点も教えていただきました。
 スマホでしょうか、タブレットにサインするとワイヤレスで持参した小型のプリンターが領収書を印字。

 システム化されたLIXILのメンテナンス部門には関心いたしました。

 家もシステムと考えると、どこにお金をかけるのか、という問題は長寿住宅の大きな要件であることが見えてきます。

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