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やりたいことはあるのに方法が見つからないって、誰だ?
2017-06-06 Tue 16:57
 なにをやるにしても、方法論がネックになって進まない。
 よくあることだ。
 汎用性のある方法はたいていが役に立たないし、専門的な手法は身につける頃には目的を見失っているものだ。

 足踏みするだけでは一歩も進まない。

 そのうち人生は腐っちまう。

 ピーター・シムズ『小さく賭けろ!』( 日経BP社・2012/4/5)は普遍的な方法論を提示している。
 ‘Little Bets’だ。
 「小さく賭けろ」って、株式投資のドルコスト平均法とカン違いしそうだが、小さく賭けて小さく負ける。

 これがポイントだ。
 要約すると以下のとおりになるが、解説しよう。

“アプローチの核心をなす「Little Bets/小さな賭け」とは、具体的かつ即座に実行可能なアイデアを発見し、テストし、発展させていくことを指す。これによって獲得した小さな勝利を足場に、これを積み重ねる創造的プロセスによって、創造物を「つまらない」から「つまらなくない」へと変える。”

 これだけでは見通しが悪いだろう。
 彼の書き出しを見てみたい。
 登場するのは、スタンダップ・コメディアンのクリス・ロック(Chris Rock)だ。

 下段のYouTube。
 「ぼけ」と「つっこみ」の一人二役、一人漫談だ。

「コメディアンのクリス・ロックは大舞台でみせる十八番の芸は、それまでに彼が小さな舞台で試した無数の失敗の上に成り立っている。」

 小さい劇場やバーで、ネタを何度もかけてみる。

「今度のネタは一人も笑わない。」
「反応がない。」
「少し手答えを感じた。」

 観客の反応を確かめ、修正に修正を重ねる。
 ‘Little Bets’がやがてネタを磨き上げて行く。
 大舞台に掛けるときには「完成品」が見られるっていう寸法だ。

 彼はこんな言い方もしている。

「成功した起業家の大半は、普通の人なら「失敗」と考えるところを彼らは「学習」と考えるのだ。」
「小さく賭ける場合、われわれは成功を夢想する必要がなく、失敗を予期し、許容できる。」
「早く間違えれば、それだけ正しい回答を得るのも早くなる。」

 そう、「小さな勝利は、不確実性の中にある前進を助ける足場」のようなものである。



[目次]
第1章 「大きな賭け」対「小さな賭け」
第2章 成長志向のマインドセット
第3章 素早い失敗、素早い学習
第4章 遊びの天才
第5章 問題は新しい答え
第6章 質問は新しい答え
第7章 大から小を学ぶ
第8章 小から大を学ぶ
第9章 小さな勝利
第10章 あなたの「小さな賭け」
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