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掛け時計の存在感
2016-05-14 Sat 16:15
それはAICHI TOKEIの掛け時計で、ゼンマイ巻きだ。
新築祝いで、平成3年にいただいた。

母は介護施設から帰宅すると、ゼンマイを巻いているかたずねてくる。
「巻いてるよ」
そう適当な嘘をいって七年が過ぎた。

母が亡くなって、初めてゼンマイを巻いた。
一人初七日法要。
一時間置に時を知らせる。

幼い頃住んでいた蒲田の家にも掛け時計があったことを思い出した。
夜中に、暗い土間の奥から神妙な音をひびかせていた。
僕も毎日ゼンマイを巻くようになるのだろうか、母がそうしたように。

掛け時計
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