プラチナ、成長できない世界の物語
2016-04-24 Sun 12:26
プラチナplatinumには三つの物語がある。
三つどころか千も万も物語りがあるだろうから、僕が知っているのはそれだけということ。
ぼくはどの物語も好きだ。

40億年前、太古の地球に隕石群が衝突し、goldとplatinumが2億年にわたり降り注いだ。
英科学誌ネイチャー‘Nature’に掲載されたマティアス・ウィルボルドの論文は、それら貴金属の地球外起源を明らかにしている。
科学が神秘の一端を解き明かし、神秘は前にもまして輝いて見える。

田中貴金属によると「プラチナの有史以来の生産量」は約6,700トン。
元素記号pt・原子番号78の密度は21.45だから、一辺が7mの立方体に納まってしまう(正確には6.784987064・・・mの三乗)。
原鉱石1トンの含有量はマリッジリング1個分約3g。希少価値というくり返し語られてきた物語。

そしてその3gは決して「老いることのない」、錆ることのない永遠の美。

第三は預貯金がplatinumやgoldの存在に限りなく近づく、現代経済社会の物語だ、それは悪夢かも知れないが。
goldやplatinumを持っていても、成長世界では魅力を欠いていた。
株や債券、預金のように利子は生まないからだ。

近年世界経済「長期停滞論」がささやかれるようになった。
非成長世界では限りなくゼロ利子に近い預金は貴金属とかわらない、不受胎資産となった。
預貯金はゼロ金利によって貴金属化=不受胎化していくのだろうか。

プラチナplatinumから現代経済社会の到達点を見る思いがする。
「ゼロ金利」はプラチナplatinumやgoldの元々の性質である。
成長できない世界、金利を産み出す体力もない世界を、プラチナplatinumは語り出しているように聞こえるのだ。
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