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シリア、エジプトの古代文明発祥とその脆弱性
2016-04-04 Mon 14:06
ワールドカップアジア二次予選最終戦、日本はシリア代表に5−0で完勝しましたが、内戦状況のなかどうやって代表が選出され出場できたのか。
気になったものです。
アジアは40ヵ国が、そして同じ時期に戦われているワールドカップ・アフリカ二次予選にも、エジプトをはじめ40ヵ国が参加しています。

シリアそして隣国エジプトも人類最古の文明発祥地ですが、いつ、なぜこうした人心を含めた荒廃地になったのか、考えさせられます。

最近読んだなかではヴェルナー・ゾンバルト『ユダヤ人と経済生活』、なかでも第十四章「ユダヤ民族の運命」のつぎの一節が古代文明の脆弱性を伝えていて、サッカー予選から気になっていたことの一つが解けたように感じています。

“ユダヤ人が発生した地域は、そのなかにオアシスが、すなわち人間や家畜が住むことのできる水の豊富な場所が点在する一つの巨大砂漠地帯であった。こうして点在したオアシスのなかでも、とくに大きなオアシスのなかで、周知のように人間の最初の古代文明が発展した。エジプト、メソポタミア、パレスチナがそれにあたる。これらの地域はいずれも、面積は狭くとも実りの多い場所でーその大きさからいってもー全く砂漠内のオアシスと同じ性格を備えている。なにしろエジプトで農耕のできる土地は、ブロイセンの属州ザクセンくらいの広さの面積しかないのだ。メソポタミアは、その最盛期の面積は、上部イタリア程度である。
[ヴェルナー・ゾンバルト『ユダヤ人と経済生活』荒地出版社 (1994/12)、P.513]

さて、農業が主たる産業であったエジプト文明と現代文明を単純に比較することはできないでしょうが、
それにしても日本の農業がGDPに占める割合はおおよそ1%ですから、
比較するなら、農業を取り出して比べてみるしかないでしょう。

ゾンバルトは「なにしろエジプトで農耕のできる土地は、ブロイセンの属州ザクセンくらいの広さの面積しかないのだ。」と述べていますので、耕作面積を単純に比較してみましょう。

現在ドイツのザクセン州の面積18,420 km²。
平成27年における日本の耕地面積449.6万ha[=44,960 km²]。

エジプト文明における耕地面積は、現代日本の耕地面積の40%程度であったことが分かります。
しかも、「日本の農業がGDPに占める割合はおおよそ1%」ですから、
GDP比較をすれば、エジプト文明は現代日本の0.4%にすぎません。

古代文明の規模を想像したこともなかったのですが、その脆弱性にあらためて直面した思いです。

さて、余談になりますが、以上述べてきた推計に現在最も近いのが北朝鮮です。

北朝鮮の名目GDP(国連統計) 17,396mil.US$ (2014年)
日本の名目GDP (IMF統計)   4,602,367mil.US$ (2014年)
名目GDPにおいて北朝鮮は日本の0.378%です。
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