灼熱の局所バブル、冷えきったデフレの大地
2015-06-29 Mon 05:00
家計資産の置かれている現状をざっと眺めてきた。
今回は「資産運用の疑問 4」だ。

私の住んでいるのは東京の郊外、マンション、団地、戸建て住宅地で構成された数十の衛星都市のひとつだ。
そこでは25年間地価下落にさらされ、土地資産デフレはいっこうに止まるきざしはない。
他方、日経新聞は下の記事のとおり、都心に集中した不動産融資によって、「昨年度バブル期超え」を記録した。

都心は燃え盛るバブルにあり、郊外には冷えきったデフレ風景が広がる。

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資料=日本経済新聞2015.6.28

円安が輸出大企業の収益を支えている。
円安が続く限り、株価も上昇するだろう。
だが内需企業は調達コストの上昇にあえいでいる。

輸出大企業がのみこんだ利益は、内需企業の腹を満たしはしなかった。

厚生労働省「毎月勤労統計調査 平成27年4月分結果確報」によれば、実質賃金指数は下表のとおりだ。
もうなれてしまい、これが今後も続く常態だと思うようになった。
イヤなのは、お笑いタレントの稼ぎをきいて自分の笑いが凍りつくのを感じる瞬間だ。

*クリック拡大
2

家計のどこを探しても第三の矢は見つからない。
ブックオフやリサイクルショップで高度成長期の遺産を食いつぶす、衰退する国の姿がまざまざと見えるのに、灼熱の局所バブルにあこがれる気分を一時味わおうとする。
エンジンのないグライダーで局所バブルの上昇気流、資産運用の風に乗りたいと。

あさましいが、しかしそんなことが可能だろうか。

局所と大地。
冷えきった大地。
風はいずれ止む。

飛び立ったグライダーはどうなるのだろう。
それを見上げていたいとも思う。
いずれ、冷えた大地にグライダー群は戻るだろうが、操舵士が無事であるかどうか。

歴史は繰り返し、灼熱は大地によって熱を奪われる。
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