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漫才師の説教
2015-05-06 Wed 15:27
どこへ行く当てのない連休、テレビにつかった。

どこを回してもお笑いが出てくる。
政治や社会問題で、ちょっとした辛口コメントをやらかす。
難しいことを難しくしか言えない気のきかない専門家に飽きてはいるが、どこもかしこも出ばっていて気色が悪い時代になった。

半日もすると気分が悪くなり、いつものように読書にもどった。

富士正晴の短編小説『帝国軍隊に於ける学習・序』。
男は徴兵検査で丙種、「身体上極めて欠陥の多い者」として徴兵を免れていたが、戦況はきびしくなるばかりで、軍事教練、徴用に駆り出され、とうとう教育召集令状が来る。
その時代のことを次のように描いている。

“・・・日々の暮らしは警察や警防団や町会や隣組でがんじがらめにされているようであり、新聞雑誌ラジオ、見るもの聞くもの、いやみたらしい東上英機たちの御真影や、やにっこい軍国美談、米英に対する敵がい心の強制で一杯であり、映画もそれ、場末の小屋のレビューすらが鉄砲をかついだ・・(中略)・・漫才小屋では漫才師が高いところからお客に説教をした。”

「ボロ中のボロ、兵隊としての不届者、役立たず」の中高年丙種を徴集し第一線に送り込む。

漫才師の説教がはじまる寄席のように、煮つまった鍋のなかで何もかもが焦げていく。

お笑いがミスったところで、お咎め、打撃は最小限だろうと想像する。
首をすげかえ、「お笑いですから」で言い訳がたつ。
テレビ・メディアのあからさまな保身が小才のきいた空虚なおしゃべりコメンテーターを大量に放出する。

煮つまった時代の共通した匂いがただよっているのを感じる。

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