転ばぬ先の読書、「一日書をよむの楽至れるかな」
2015-03-13 Fri 14:29
“凡そ読書の楽は、いろをこのまずして悦びふかく、山林にいらずして心閑に、富貴ならずして心ゆたけし。此故に人間の楽是にかふるものなし。(中略)一日書をよむの楽至れるかな。”

貝原益軒『楽訓』の一節です。

「読書は楽しい。男と女の情愛に求めずともより深い歓びがある。わび住まいを決めこまずとも心は安らかだ。金がなくてもゆったりと過ごせる。読書は人にとってかけがいのない楽しみだといっていいだろう。(中略)一日読書にふけっているのは極上の楽しみというものだ。」

矢部良明『日本陶磁の一万二千年―渡来の技独創の美』を一節ごと、コメンタールをつけながら、読み砕くように読書しています。
先日伊万里焼きを鑑賞し、先達にご教授を受けましたが、如何せん学びが足りず、理解が及びませんでした。
深く知ることは深く鑑賞することにつながると信じ、遅ればせながら勉強をはじめたわけです。

新刊ではいずれも高価で手に入りませんが、型落ちの古本なら数十分の一で手に入りました。
『日本の陶磁 全20巻』『日本陶磁全集 全30巻』を揃え、字引代わりに使っています。

今さら老いの格差を洗い立てても、足らないことにこだわりつづけることになります。
差異をおのれの胸中で問いつめれば自らを傷つける事なしには収拾がつかなくなります。
やがて心はいやしがたい病いにかかってしまうことでしょう。

転ばぬ先の読書です。
なにがなくても極上の一日が用意されてあります。


日本陶磁の一万二千年―渡来の技独創の美日本陶磁の一万二千年―渡来の技独創の美
(1994/01)
矢部 良明

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