もの申す老人になりたい
2015-03-12 Thu 14:43
何もかも放り出したくなることがあります。
疲れているのかもしれません。
体力が落ちているとき、血の気が引くように気力がうせていきます。

何もしないことで体が回復し、気力もどうにか立ち上がってくるのを待ちます。
それでも立ち直ることができず、気力を失う日々というものがあります。
どう立ち直ったのか覚えていませんが、気力を根こそぎ奪われるような、そういう節目に何度か直面いたします。

小出裕章さんは同世代で、3月末に京都大学を定年退職いたします。
助教をつづけ、准教授、教授の道を選択しませんでした。
他人から見れば「出世」を嫌った変人のように見えるかもしれませんが、それを科学者倫理に反すると認識し、拒んだ人です。

私がやりたくてできないことをやり抜いている方です

若い頃は組織にいたのですが、とても肌が合わないと感じ32で退職しました。
このままいても浮かばれない職業生活を送って、いずれ悔やむことになると思ったからです。
いつか出世していく連中に嫉妬する自分を想像したのです。

フクシマ第一原発事故を目の当たりにしながら、小出裕章さんはたぶんいらだちを隠しながら、くり返し同じことを、同じ調子で原発の問題点を語ってきたのだと思います。

「除染」なんてあり得ないことを言葉巧みに言い立てている政府やマスメディアのインチキ、実態は放射能物質を右から左に、A地点からB地点に移しただけの「移染」。
原子炉内で発生するのは自然界には存在しない人工の放射性物質で、毒性を一億倍に増大させる。
毒性の固まりが原子炉であり、使用済核燃料であり、いまや汚染水にまで及んでいる。

小出裕章さんから何度も何度も聴いてまいりましたが、この国においては真実はなかなか浸透していかないようです。
来日したメルケルドイツ首相の口から脱原発をやんわり促されても、宮沢経産大臣は「原発と最終処分場は別の問題」としらっといってのけます。
そうしたニュースを聞いているのか聞こうとしないのか、反原発を語る者は政治的だと決めつけ、自分の意見が公とズレないよう、身構えているように見えます。

プルトニウム239の半減期は24,000年、それまで日本国が存在しているかどうか私には分かりませんが、せめてこの破廉恥な政治家の言動は生きているかぎり記録しておきたいと思います。

私は小出さんのように筋の通った変人にはなれませんでしたが、小泉さんや細川さんのように、もの申す老人になっていきたいと考えています。
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