そば猪口を生きる
2015-03-07 Sat 14:50
趣味の本ではない。
趣味を生きる人の本だ。
人は人と出会い成長するように、いにしえの骨董と出会い人生を豊穣にする。

“だが日本人の「美」を意識する構造になにやら同じ「地下茎」のようなものを感じることがある。その「地下茎」を「日本的な」とか「江戸の」という言葉で括ってしまうと誤解を受けるかもしれない。だが何かあるとしたい。そのひとつは「間」ということであり、もうひとつは「うつろい」ということではないだろうか。”
[岸間健貪『絵解き謎解き 江戸のそば猪口』P.277]

初まりは「筍」で、そば猪口975点のコレクション
好きではじまり、三十余年つづいているのだから相性も良かったのだろう。
「絵」だけで観ても、「間」、つまりは余白だろうか、ないものがあるもの以上に何ごとか訴えてくる。

酔人散歩、亀甲散らしに花、朝顔、銀杏、稲束に鷺、草花に蜻蛉、群れ鳥、扇面連続文、宝尽くし、帆舟、松山遠望、雨に波、雨に雷、雨降り文、蛸唐草文・・と切りがない。

たいがい人様の趣味に興味はもたないものだ。
人それぞれであるのだから、深入りしないよう、無関心が得策。
だから趣味の本ほど悪趣味なものはないと思っていた。

趣味には無用と思える雑学が付きまとうものだが、そば猪口にどんと焦点が当たっていて、むしろ感心させられてくる。

写真でも染付「絵」の良し悪しは多少は分かる(と思う)。
だが染付となると無理だ。
本物でしか感触は伝わらない。

そこがいいたいだろうが、読書、読書家では伝わらない。
まずは戸栗美術館へ行ってみようではないか。
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