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煙草のみはまず強く吸い込む
2015-01-06 Tue 08:06
「こいつタバコがきらいだ。」
そう思った。
香川照之だ。

嫌煙家かどうか個人の嗜好は知らないが、演技において素があらわになっていて、僕にはみっともない演技に見えた。

言い回しが面倒になるが、芝居のなかでそう感じさせられた。

煙草は吸って吐くものだ。
吸わなければ吐けない。
彼はひたすら吐き真似の仕草をくり返した。

吸わない。
インチキ芝居だ。
煙草呑みはまずもって強く吸い込む。

煙草呑みは煙草呑みの気持ち、気性が分かるからしらけた。

たいした役者じゃないと感じたからか、『半沢直樹』の東京中央銀行常務大和田暁役だったか、『MOZU』の警視庁刑事部捜査一課捜査官大杉良太役だったか、記憶もあいまいになっている。
つまらないことを思い出したものだが、それも休日録画で『浮草』(小津安二郎監督作品、1959年11月公開)を観たからだ。
京マチ子(すみ子役)を観たからだ。



ドサ廻りの駒十郎一座の乗った船が港に着く、冒頭のシーン。
連絡船とは見えない、まるで漁船。

その船縁に座ってせわしく、強く吸い込み煙を吐き出す。
客の入りに左右される浮き草家業だ。
「敵地」に乗り込む気負いと不安を一服のタバコが描き出す。

小津作品の良さを一番にあげれば、役者のセリフがはっきり聞き取れることだ。
そんなことと思われるだろうが、近年の映画といえばセリフ一つ明瞭に発声されていない。
聞きづらい。

そんな気苦労を観客にかけない。

映画音楽が美しい。

『浮草』のエンディングをYouTubeで観ることができる。

興行の失敗で一座は解散。
すみ子も惚れた親方(中村鴈治郎)が子を産ませた女の存在を知り悋気をおこし、けんか別れする。
その二人が駅で出くわす。

今風では座長と呼ぶのだろうが、この時代は「親方」だ。
タバコをめぐるやり取りがうまく使われている。
タバコの陰影にまぎれ、さりげなく流れていく男女の情感にほれぼれするのである。


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