あなたの未来が消えていく、ICTと中産階級
2014-10-22 Wed 08:16
世界はどう変わっていくか。
とりわけ社会の安定勢力であった中産階級はどうなるのか。

キーワードはICT。
Information and Communication Technology=情報通信技術。
経済社会を根底から変革する中核技術だ。

YouTube“あなたの未来が消えていく”をみてみよう。




西村清彦東京大学教授は日経新聞・経済教室「複合危機、中間層に打撃 世界で進行 成長鈍化 」で次のように指摘する。

“第2の地殻変動は、世界にあまねく広がる「雇用に優しくない」情報通信技術(ICT)の進歩である。
 一般的に技術進歩は雇用を多く創出するが、現在のICTの進歩は過去の技術進歩と比べて雇用創出の力が弱い。今どんなに複雑で熟練が求められる高報酬の仕事であっても、それがプログラム化できるなら、5〜6年後には劇的に安価になっているコンピューターに置き換えられ、消滅している可能性が高い。
 実際、米国ではテクニカルサポートスタッフという職種を典型に中程度の熟練を要する仕事が金融危機後の不況のなかで10%近く消失した。日本でもバブル崩壊後、もっぱら非正規雇用が増加した背景には、非正規の「低熟練」労働者が、ICTの進展で「中熟練」の正規労働者と同等か、あるいはそれ以上の生産性を上げることができるようになったことがある。
 高所得で将来のキャリアを見通せるような仕事は相対的に大きく減少しており、コンピューターでは置き換えることができない能力が求められ、要求水準もどんどん高くなっている。他方、多くの労働者の今までの技能は急速に陳腐化している。特に以前からの中熟練労働者が職を失い、今やICTで生産性を高めた低熟練の労働市場にのみ込まれつつある。そのため求人側と求職側の要求の乖離(かいり)が広がり、労働市場の効率性が低下している。変化は特に米国で著しい。
 この変化は高所得・大資産形成・高信用度の少数の勝ち組を生むが、中産階級を形成していた多数の中所得層が負け組化する。”(出典=日経新聞2014.10.21)

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複合危機、中間層に打撃 世界で進行
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