ある明け方
2014-10-13 Mon 15:36
「なんとのろまな台風だろう。4日もたつのにまだ到着していない。」

それは夢のなかの男のつぶやきで、寝ているのは僕で、起きているのはその男だけだ。
僕は夢うつつの中にいた。
寝苦しく、あさい眠りがだらだらとつづいた。

月光ソナタが聞こえていた。
眠れぬ夜が早朝のまどろみのなか起き上がろうとしている。
眠気が何度もおそってくるが、意識はおぼろげな足取りで無意識から立ち上がっていく。

それはパソコンの音源からくり返し演奏されていた。

iTunesが第3楽章を押し付けてくる。

月光と見分けのつかない暗黒の薄明かりが明るさをまし、あけようとしていた。

夢の非論理性には定評がある。
夢のなかの出来事には因果律がない。
原因と結果が切り離され浮遊している。

ほとんどの夢は覚えていない。

夢を見たという妙な実感の痕跡だけが脳裏に残っている。

その男は何を考えていたか。
その男は僕なのか、他人なのか。
そんなことを考えるうち、はっきりと目覚めた。
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