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藤沢周平『溟い海(くらいうみ)』エニシダ英泉広重
2014-09-14 Sun 22:44
藤沢周平の短編『溟い海』に渓斎英泉(けいさいえいせん)が出てくる。
脇だが、気になる人物である。
北斎が彼の寓居をたずねる。

“庭というより、荒廃した畑の跡だった。瞭らかな畝(うね)の凸凹の上に、雑草がはびこり、その中に、乱雑に枝をのばした金雀花(えにしだ)が三株ほど、黄色い花をばらまいている。”

河川敷などで野生化し雑草と変わらぬたたずまいのエニシダを見ることがあるが、それだろう。
江戸期に渡来した欧州原産の低木はすっかり日本の風景になじんでいる。

英泉から「木曾街道」の続きを描くことになったと聞くが、英泉は仕事を投げ出し行方をくらます。
北斎は、岡場所へ英泉を探しにゆく。
北斎も彼のライバルである広重も「人生である時絶望的に躓き、回復不可能のその深傷を、隠して生きている者」たちだ。

どんな思いにとらわれ、自らを振り回すか。
英泉は唐突に女郎屋を営んだり、家を放り出し岡場所にいりびたる。
北斎の暗部は、二人の脇の墨画のような濃淡によって、浮かび上がる。

さて、と考えた。
青磁の瓶に盛るよりは、 大樋焼きの掛花入れにいれてやろう。
大樋長楽の飴釉ならいっそいい。

無造作に差し込まれた黄色いエニシダが荒廃した背景を映し込む。

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