2020-05-29 Fri 10:57
ミレニアル世代の後継をZ世代と言うらしい。
物心ついた頃にはパソコンも、スマートフォンも、SNSも普及していて、ITリテラシーが他の世代より格段に高い世代とされる。 我々七十代、団塊世代でパソコンをいじっている人は極めて少ない。 「パソコンも、スマートフォンも、SNSも」ない時代に誕生したからだ。 しかし、幸運に恵まれれば、そうした恩恵を取り残すことはない。 初めてパソコンを手にしたのは昭和の時代だ。 たぶん39か、40歳の頃。 CADを動かすために購入したのが、PC-98XL2、だった。 価格は100万円をわずかに切った数字であったことを覚えている。 高かった !!! 98[キュウハチ]では物足らず、CAD以外ではもっぱらMacintosh SEで遊んだ。 わずかな負荷で爆弾マークが出て、フリーズしてしまう。 そんなやわなマックが可愛くてたまらない。 記録媒体はフロッピーディスク、256KBいや128だったか。 パソコンを設計で使うことに抵抗はなかった。 個人的な経験がモノを言って、敷居が低かったからだ。 CADは、分厚いマニュアル本を読み込み、A4二枚にまとめ、操作法要覧を作った。 二週間ほどで自己流の使い方だが、どうにか図面をものにすることができた。 コンピュータと出会ったのは、たまたま、しかし幸運であったであったと思う。 一生の宝だから。 二十代前半の頃、労組の合理化対策を担当することになった。 当時IBM機を使っていたが、富士通のマシーンへの変更が提案された。 ところがコンピュータのことなど皆目わからない。 文系の弱点を突かれ冷や汗ものであった。 仕方なく、コンピュータ問題研究会を立ち上げたのがすべての始まりとなった。 まずは岩波新書の坂井利之『電子計算機 コンピュータ時代と人間』をテキストに、一からお勉強。 これからの経済社会を動かす原動力であると、さすがに直感したものである。 文系出身者が理系の仕事をするために転身したのは、コンピュータとの出会いが大きいと思う。 コンピュータを駆使する仕事をしてみたかった。 動機はそんなところである。 SNSは最小限しか使わない。 スマホに実権を握られないよう警戒している。 時代が世代を画すのは否めない。 アプリconceptsを使うため求めたiPadはまだ使い切れていない。 いずれ使いこなしたいと思うが、新しいものへの挑戦には年々困難を感じるようになった。 しかしこれは老化であって、弱者世代の問題ではない。
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