2020-04-30 Thu 11:49
戦略が国家の盛衰を決するのだろう。
「家に居ようよ」 “stay at home” どちらも柔らかい表現ですが、実際の意味合いは日に日に厳格なものへと変容しています。 「家に居てください」ですし、 “ I'll stay at home.”ですから、 無言の強制ですし、自分の意思で家にいることを選択しなさいと厳格な自制心を求めています。 問題は、国民(消費者)が家に閉じこもれば、経済が止まることです。 どうして閉じこもり戦術しか取れないかといえば、戦略が間違っていたからです。 緊急事態宣言を延長するかどうか国会で迫られた安倍首相は、「今、私が判断することはできない」と述べ、専門家の見解も踏まえ最終判断する考えを示しています。 しかし結論は出ていますね。 緊急事態宣言を延長するしかないのです。 戦略が間違っていたために、もはや「家に居ようよ」戦術しか手がないのです。 韓国はPCR検査を徹底しました。 そのための体制も対策も万全に整備しています。 コントロールタワー(疫病管理本部)に地方対策本部からの情報を一元管理し、中央政府が病床・人員・物質をバックアップする体制を築きました。 体制を整えておいて、検査の徹底によって無症状感染者の見える化を図っています。 無症状を含めすべての感染者を隔離し、社会との接触を徹底的に切断しました。 その結果、それ以外の国民は自由に経済社会活動を続けることを可能にしたのです。 韓国においては、4月28日現在、確認済み感染者数10,765人、 回復者数9,059、死亡者数247人、 新たな感染者数9人となっています。 経済学者でない筆者でも、韓国V字回復は予測できます。 なぜかPCR検査を抑圧してきた日本においては、無症状感染者は野放しになっています。 したがって、いつまでたっても国民は経済社会活動の抑圧を続けることになります。 誰が感染者か分からない(反見える化)ので、感染が怖くて外にも出られません。 これでは日本 L衰退と、素人が予測しても無理はないでしょう。 しかしそれ以上に恐ろしいことは、経済社会の疲弊・悪化によって、犯罪が増加し、治安が悪化することです。 戦術ばかりこまごまと、ちまちまと論じられていますが、戦略の間違いが一国の盛衰を左右するのです。
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