二十六年間手入らずの家の秘密 その二
2017-06-10 Sat 09:01
 友人Kの前回ブログに対する反応はいまいちでした。

二十六年間手入らずの家の秘密

「勾配をきつくすれば屋根の保ちがいいことは分かった。しかし屋根代三割アップだからな。」

 解説が足らなかったようです。
 彼との対話を再現しながら、もう少し突っ込んだ話をして見たいと思います。

「Kさ、屋根工事は建築費全体の何パーセントか分かるか。」
「分かるわけないだろう。」
「そこがウィークポイントになってるんだ!!」

「ところで屋根に特別な設備はあるかい?」
「樋ぐらいかな。」
「そうだろう。空調設備がいるわけでもないし、給排水工事や機器が設置されるわけでもない。」

「なにがいいたいのさ。」
「ずばりいうと、屋根工事は建築費全体の3パーセント、骨組みの工事を入れてもせいぜい5パーセントなんだ。」
「どういうこと。」

「仮に5パーセントとして、それが1.3倍になっても建築費全体に対する影響は1パーセントちょっとなんだ。」
「厳密に教えてほしいな。」
「残りの95%が変わらないとして、屋根工事だけが1.3倍になっても、6.5÷101.5=6.40%。増加した建築費全体で見ても、1.4パーセント増額するだけだ。」

「もう少し具体的にズバリ言ってほしいね。」
「3000万の総建築費だとする。その1.4%は、42万円だ。」
「うーん、微妙・・・」

「で、26年間屋根が手いらずだ。7〜10年毎にメンテナンスすることを考えたら安いと思わない。」
「安いと思うよ。でもさ、その数十万が痛いのよ。大きな買物だからな。」
「屋根の話は分かりやすいからとり上げたんだけど、この考え方を家全体に適用していったらどうだろう。」

「外装に後々手がかからないように、少しずつ工夫するっていいたいんだろう。分かりましたよ。」
「それは一つの例題にすぎない、もっと大事なことは総予算から考えてみることなんだ。」
「いきなり難しい話になったね。」

「自分の家を後々手のかからない、その目的を遂行するためのシステムだと考えてみることだ。」
「快適さと、利便性とか、おれの欲求は多いよ。」
「Kの要求はいったん押さえてみてくれよ。一つの目的に絞り込んで、まずはそれに手をつけてみることだ。」

「外気にさらされている表面、外装だね。人でいえば肌だ。この手当をしっかりやろう。屋根、外壁、サッシュ、破風、水切り、基礎かな。ここに重点的に予算を配分していく。」
「二十六年後なんて想像もできないからな。」
「だから目的をはっきりさせないと、後々手痛い目にあうことになるのさ。」

 Kとの話は長く満足のつづく、古びない、薄汚れない内装の話に移っていったが、それはまた後日。
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