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忖度(そんたく)を図解する
2017-03-27 Mon 15:42
法治主義

“(「忖」も「度」もはかる意)他人の心中やその考えなどを推しはかること。推量。推測。推察。
『精選版 日本国語大辞典』”

 建築設計が仕事ですからなんでも図解するクセがあります。

 平面図、断面図を描くのですが、枠(空間)を決めないといけません。 
 籠池問題あるいは籠池疑獄といって良いのでしょうが、その土俵というか空間は、法治主義ということになります。
 
 法治主義とは以下の意義です。

“行政は議会において成立した法律によって行われなければならないとする原則。行政に対する法律の支配を要求することにより、恣意的、差別的行政を排し、国民の権利と自由を保障することを目指したもので、立憲主義の基本原則の一つにあげられている。
『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』”

“統治権の行使は法律に基づいて行われなければならないという近代国家の基本原理。〈法の支配〉とほぼ同義。三権分立がその制度的な基礎をなす。法治主義による国家は法治国家と呼ばれる。
『百科事典マイペディア』”

“法に従って権力を行使するという政治原理。絶対主義における王の全能的支配を否定して成立した。法の支配。
『大辞林 第三版』”

 さて、ここでいう「法」とは、具体的には、憲法、法律、政令、省令、法律に基づく告示の一切です。
 これを図解してみると、実線の枠とそれをはみ出した点線の枠で表示する事ができます。
 その中間にはグレーゾーンがあります。

 お役所(行政)は法令の枠内、空間をはみ出て行政権力を行使する事はできません。
 作図の実線の枠内で「忖度」する事が行政マンのお仕事です。
 有能な、あるいは権力に忠実な行政マンはグレーゾーンというリスキーな仕事に手を染めるかもしれませんが、違法性が問われればそれだけで公務員としては致命傷です。

 忖度という言葉そのものは善悪を問うものではありません。
 中立です。
 この枠内におさまっている限り、忖度があろうとなかろうと法治主義は維持されます。

 この場合、「他人の心中やその考えなどを推しはかる」こと事態は問題ではありません。

 行政技術の問題で、この枠内であれば善悪は問われません。
 その範囲内なら忖度しても何も問題はないのです。

 しかし、法治主義をおびやかしていないかどうか、正邪は枠内外で判定する事ができます。
 枠を飛び出せば、つまり実線の外へ出てしまうケースを、問題としている訳です。
 グレーゾーンはリスキーで、しかも法治主義を空洞化しかねない行為です。

 つづめていえば法治主義の空間をはみ出すことが問題である訳です。

 忖度の定義で「他人」とありますが、権力者あるいはその周辺の権力に影響力を持つ者の意です。
 この意にそって、則を越えてしまう。
 これが問題です。
 
 平面図の実線と、点線の間にはあいまいなグレーゾーンとあきらかな「断絶」があります。
 そこにはムリにムリを重ねたシャンプのエビデンスが残されているはずです。
 安倍政権はその間の資料はすべて廃棄したそうですから、結果証拠隠滅を辞さない乱暴なやり方を断行しています。

 影響力のある人が何らかの働きかけすることで、役人(行政マン)が枠を飛び越えてしまう、ジャンプしてしまう。
 当然、実線と点線の間には破断があります。
 とりわけ権力の周辺にいて、善意の人が影響力を持つととんでもないことが起こる、そういう問題です。

 ですから「安倍」昭恵さん善人説が流布されていますが、問題の焦点がズレています。
 善か悪かではなくて、正しく行政が執行されたかどうか、の問題です。
 法治主義の遵守がなされていたかどうかの問題です。

 wikipediaは、「安倍」昭恵さんに秘書を付けた経緯を次のように伝えています。

“内閣総理大臣夫人秘書(ないかくそうりだいじんふじんひしょ)は、内閣総理大臣夫人の秘書である国家公務員をいう。
2006年、第1次安倍内閣のとき1人置かれることとなり、外務省退官まもない宮家邦彦が就任。非常勤の一般職国家公務員で、官職名は「首相公邸連絡調整官」であった[2]。宮家は、2007年8月の第1次安倍内閣 (改造)退陣に伴い退任。この職は次期福田康夫内閣に引き継がれなかった。
2012年12月、第2次安倍内閣が発足。2013年5月頃から安倍晋三内閣総理大臣周辺で「内閣総理大臣夫人安倍昭恵(愛称アッキー)の教育係兼監視役が必要」という声が上がる中、翌6月、2-3人態勢で非公式に「アッキー対策室」が設置されたといわれる。
2017年3月時点で、経済産業省・外務省から派遣された常勤2人・非常勤3人の計5人態勢となっている。総理大臣官邸内に専用執務室を有し、国会議員公設秘書とほぼ同様の役割を担うとされる。名刺に表記されている官職名は「内閣総理大臣夫人付」(英語: special assistant to the spouse the prime minister)。
公務員給与のほかに、内閣総理大臣の出張に同行する際は国家公務員等の旅費に関する法律に基づく交通費が支払われている。
2017年2月27日、民進党衆議院議員辻元清美から「安倍昭恵内閣総理大臣夫人の活動に関する質問主意書」が提出され、内閣総理大臣夫人の活動を補佐する公務員などについて問われた。”

 安倍晋三内閣が昭恵夫人に「経済産業省・外務省から派遣された常勤2人・非常勤3人の計5人態勢で総理大臣官邸内に専用執務室」を与え、秘書をとおして、夫人の「善意の活動」を支援しておられることが問題の震源であります。

  第47回衆議院議員総選挙を291議席で圧勝した安倍晋三に権力の驕りはなかったでしょうか。
 かって夫人に専用執務室を与えた内閣総理大臣がいたでしょうか。
 五人の秘書を抱えた総理夫人があったでしょうか。

 なぜメディアはそれを批判しなかったのでしょうか。

 問題ははっきりしています。
 
 権力は腐敗します。
 法治主義をむしばむ悪性の忖度が発生する土壌がつくられていたのだと思います。
 あからさまな違法行為ではないだけに、始末の悪い問題だと指摘されます。

 夫人は善意の人だというのはどうでも良い事です。
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