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米軍基地から消えた子どもたち、その深層ー日米安保の危機ー
2013-03-26 Tue 08:33
フクシマ第一原発の水素爆発から数日たったある日、基地(相模原住宅地区)から子どもが消え、もぬけの殻になったことに気がついた。
ぼくはそのことをブログに書いた。
二年も前のことだ。

が、ぼくには自分の目で観たことを検証する手立てがなかった。
確証はなかった。
「消えた事実」を根拠に、推論を重ねていた。

米軍家族の子供たちが消えたー基地の街からー

「かしこい桜は咲かないの」ー戦闘服の男が突進してきたー

ゴーストタウンー安全保障の空白地帯にー

子供たちの被曝とそれを阻止するガバナンス

去らない原発危機にあって必要なのは一次情報

『カウントダウン・メルトダウン』(以下『C&M』と略す)は、福島原発事故検証委員会(民間事故調)の委員長を務めた船橋洋一によって、官邸、米軍、ホワイトハウスの関係者からの取材に基づいて書かれた。
相模原住宅地区については触れられてはいないが、「第14章 ヨコスカ・ショック」は米軍基地における米軍人、軍属及びその家族の動向をつぶさに描いている。

「東日本が核汚染荒廃地になる危険がある」
「核汚染荒廃地」ーキャンベル(東アジア・太平洋担当国務次官補)はそれを、「nuclear wasteland」と形容した。

(『C&M』下巻 第12章「トモダチ作戦」 P.29)

“横須賀米軍基地では、‘基地パニック’が起こっていた。(中略)
「自主的避難の指示が出る前に、高級将校の夫人と家族が次々と姿を消していった。」
(中略)
「基地というのは小さな世界で秘密はなにも保てないところなのだ」(中略)
しかし、階級の下の将校や一般兵士の家族の場合、民間航空機の切符をすぐ買うだけの資金的余裕がないものが多い。彼らは米政府が雇うチャーター機を待たなければななかった。”
(『C&M』下巻 第14章「ヨコスカ・ショック」 P.83〜84)

相模原住宅地区は、将校以下の米軍人、軍属及びその家族の住宅専用施設として使用されている。

福島第一原子力発電所から横須賀までの距離が267.5km。
相模原市までは253.8km。
ヨコスカ・パニックは相模原住宅地区においても変わらなかったものと思う。

2011年3月25日のブログに次のことを書いた。

“僕は今日もゴーストタウンをみてる。
日本はどうなるのだろう。
米軍がいない。
もっとも危機の時に安全保障が機能しない。
米軍のいなくなった日本は、まさに安全保障の空白地帯になっている・・・。
「彼ら」が守りたかったのは、きっとこの事実なんだ。”
(ブログ「ゴーストタウンー安全保障の空白地帯にー」

同著は日米同盟の危機を伝えている。
日本の米国への依存体質によって、ぜい弱になった環が今にもはずれようとしていた。
米政府内では、海軍と国防総省とが、撤退か否かで激しく対立した。

“後に国務省高官が、語ったように、「日本から退避しようと準備しはじめたのが米軍、とくに海軍だったのに対して、日本にとどまるべきだと主張したのは外交官たちやその他の人々だった。じつに皮肉な状況」が生まれた。
海軍の「200マイル(約320km)」退避論は、それが実施された場合「米大使館の移転、東京からの米国市民の全面退避、米海軍横須賀基地からの米軍撤退が不可避となる。」。
200マイル退避は、それが実施された場合、東京や横浜などの大東京の米国市民をパニック状態に追いやるだろう。
そうなった場合、米国市民だけでなく東京中がパニックになるだろう。
いや、日本中がパニックになるかもしれない。

(『C&M』下巻 第13章「海軍vs.国務省」 P.57)

“米軍人が撤退するとなれば、日米同盟の将来に重大な影響を及ぼさざるをえない。
しかし、米政府職員の家族の「自主的避難」であれば、同盟の将来に直接、影響を与えることにはならないだろう。”
(『C&M』下巻 第14章 P.97)

「消えた米兵の子どもたち」の目撃からはじまった推論にすぎなかった。

自力では検証できないもどかしさを感じ、二年が過ぎてしまった。

『C&M』がそれを国家の存亡にかかわる一つの断面であったことを、生々しく、鋭く描いてくれた。
そのことに感謝し、同時に推論が的外れでなかったことに安堵した。
しかし、「核汚染荒廃地」の危機は今後数十年、ぼくらが地上からいなくなっても、消えることはないのだ。


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