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キケロー著中務哲郎訳『老年について』とキケロ著吉田正通訳『老境について』
2013-02-28 Thu 09:25
奥付に記したメモを見ると、2011年9月2日にキケロー著中務哲郎訳『老年について』[2004年1月 岩波文庫]を読んでいます。
今回は、キケロ著吉田正通訳『老境について』[1994年6月 ワイド版岩波文庫]を手にとってみました。
岩波文庫になれ親しんできましたから、旧仮名遣いは気にはなりません。

第七章にこういう一節があります。旧仮名遣いの訳と現代訳(新仮名遣い)とを並べてみました。
「熱意と活動とが持続しているかぎり、老人にはその知力がとどまっているのだ。」
「熱意と勤勉が持続さえすれば、老人にも知力はとどまる。」

後者の訳が簡潔で、通りもいいのです。

第八章にも好きな下りがあります。
“それはともかく、けっして老境の人が嬾惰でもまた無気力でもないばかりか、実は絶え間なくなにごとかを行うたり、目論んだり、而もそれは明らかに、従来の生活におけるめいめいに相応するやうなものごとをやって多忙な身であることはお前らも承知のことである。ところで、さらに次々と何ものかを学んでゆく人々についてはどう思うかね。たとえばソロンのごとき、かれが詩歌によせて誇っているのをわしらは讀むのだが、自分は年を取ってから、日々なにごとかを学びつづけているといふ。このわしもまた、そのとおりやってきた。なぜならわしは年が寄ってからギリシア文学を學んだもので、それをいはば長いあいだの乾きを癒さんと望むもののむ如く、貪るように摂り入れたのだった。”

赤字の箇所を中務哲郎訳はこう訳しています。
“たとえば、自慢げな詩を残しているソローン。彼は自分が「毎日何かを学び加えつつ老いていく」と語っている。”
「学び加えつつ」という訳をことのほか気に入っています。


老年について (岩波文庫)老年について (岩波文庫)
(2004/01/16)
キケロー

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