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なけなしの知恵
2011-11-09 Wed 15:23
夕方K君から電話があった。
Sさんと飲む約束があったが、仕事がのび無理は禁物。
いつもはきまった居酒屋で飲むが、今日はあらたまって料理屋。

相談というのではないが、胸の内を聞いてほしかったのだろう。

日にラーメン数百杯売り上げた頃もあった。
それが「百杯を割るようになった」「日に数十杯に落ち込んだ」と聞くようになって数年がたつ。
現況はさらに厳しくなっているようだ。

目に見えて減ったというより、それが常態になった。
ラーメン屋の親しい仲間も大同小異だ。
彼をさいなんでいるのは、もう上向くことはないのかもしれない予感。

日曜、蕎麦が食べたくなって、S木蕎麦屋へ行った。
「十月三十一日をもって閉店いたしました。」と張り紙。
老舗だった。

ラーメン、蕎麦すら外食しなくなった。
できなくなった。
僕らの共通認識だった。

彼は見切りをつけようか迷っているようだった。

商売をつづけていく。
それだけのことかと思われるだろうが、それがむずかしい。
幕を下ろさず生きのびていくこと。

ライバルが消えていけば食べたい人はいるのだから、どこかで均衡する。

そんななけなしの体験、知恵を言うしかなかった。
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