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断面を歩くー消えた野鳥ー
2011-09-06 Tue 11:10
ほぼ宮城県道10号線を境に、津波の被害は二分されていた。

仙台市の東部、七北田川河口に沿って、蒲生干潟(がもうひがた)のある海岸をめざした。

20メートルを超す津波跡は、東北地方沿岸南北290kmにおよんでいる。

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出典=Googleマップ〈クリック拡大〉

290kmをレンタカーで縦断?
歩こうと思った。
歩いて感じよう。

建築設計の視点をもって歩こうときめていた。
阪神大震災は縦に歩いた。
耐震ということ、が課題であった。

断面図を思った。
津波の最長到達地点から海岸へ向かって、断面を思い浮かべた。
何があったのか、起こったのか、断面に沿って記憶すること。

往復の25,374歩、しかし被災地の数千分の一か、数万分の一か。

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自分がみた光景、そして実感は航空写真(Googleマップ)がもっとも近いだろう。
海岸に近づくにつれ、それは縄文か弥生遺跡の発掘現場のように平坦になっていった。
ガレキは撤去され、住居の痕跡だけが残されてあった。

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出典=Googleマップ〈クリック拡大〉

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仙台市宮城野地区は津波5.6mと記録されている。

痕跡だけの高砂神社の前に住居を構えていたKさんは何も残っていない住居跡に今日も来たという。
「避難した中野小学校から、引波とおしよせる津波がぶつかり、あの松のてっぺんを超えたのを見た。」
20メートルはあろうかという松だ。

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Googleマップには松林が残されてあるが、干潟は多くの松をうしない土くれの痕跡となった。
日和山(ひよりやま)、高砂神社、鰻鯉乃舘 (まんりのやかた) ・・・。
そして、シギ、チドリ、サギはどこへいったのだろう。

「野鳥と自然を友だちに」

中野小学校、がらんと化した校舎に標語がかかったままになっていた。

陸前高砂駅までのワンメーターであったが、疲れきり、タクシーに乗り込む。
その日、県道10号線はキリンビールの工場から流れ着いた缶ビールでいっぱいになったそうだ。
二人ともに饒舌になっていた。

「それを片づけ、・・・。」

はずんでいた会話が途切れ、運転手の唐突な沈黙といっしょに、缶ビールはどうしましたかという問いかけを飲みこんだ。

断面には現実の一端が映りこんでいた。
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