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ゆらぎ、そして原子力作業員
2011-03-28 Mon 09:13
ゆれている。
身体がたしかにゆれを感じている。

窓辺から室内に移した鋳鉄製のふうりんは無言だった。
世界はゆれてなかった。

不安に食いつくされそうになって目が覚めた時のように、異空間をさまよい、ただよい、おぼつかない存在になっている。

ブルーシートでおおわれていた。
洗浄した直後の映像だろうか、作業員の裸足だけが見えた。
3号機のタービン建屋内の放射線物質の水たまりで被曝した作業員だ。

彼らが僕たちを救っている。

24日の被曝事件以降、おさまっていたゆらぎが再びおそう。

東電は、異常に高い放射線量を知りながら「注意喚起をしていなかった」と認めた。
にぶく非情なもの言い。
保安院は27日、2号機のタービン建屋内においても、
通常の原子炉内の冷却水が持つ放射能の1千万倍にあたる、
毎時1000ミリシーベルト以上の強い放射線量が計測されたと発表した。

それ以前の15日のことだ。
厚生労働省と経済産業省は、作業員の被曝線量の上限を、
現在の計100ミリシーベルトから同250ミリシーベルトに引き上げている。

安全を並べ立てる官僚、学者、医者、専門家、キャスター。
彼らの一人としてタービン建屋に立つことはない。

原子力施設の作業員は、被ばく前歴を書きこんだ放射線管理手帳をもっている。
作業(ひばく)環境に鈍感であるはずがない。
なぜ放射線管理員による測定値の通知のないまま作業させられたのか。なぜ短靴だったのか。

日常茶飯に行われている疑いがあった。

疑念にとらわれ、ゆらぎは激しくなる。

新潟日報(3月12日)は伝えていた。
“東京電力柏崎刈羽原発は12日、放射線測定のため、放射線管理員25人を福島第1、第2原発に派遣した。”
放射線管理員は未知の数値におびえながら、真っ先に現場に飛び込んでいくきびしい任務だ。

彼らすら測定に入れない被曝環境の悪化が進行している恐れがある。

タービン建屋の汚染水の排出作業ができなければ、原子炉の冷却は一歩も先に進まないだろう。

再びゆらぎが持病のようにおそう。

人は他の人間の人生を奪ってはならない。
それを許されているのは自然だけだ。
自然の一部である人はそれを拒否できない。

ネットは流言飛語で満たされた。
根拠のないうわさが駆け巡っている。
その一つが、彼らが外国人ではないか、といううわさだ。
彼らが外国人であれば、日本は世界で一番醜悪な国として侮蔑(ぶべつ)されるだろう。

同胞であるなら・・・、
特攻を命じた軍部のようにこの国の指導層は腐っている。
そしてそれを黙認する僕らも同罪だと思う。

妄想(不安)がおさまらないかぎり、ゆらぎはきえない。

不安を忘れ、妄想の断片すら思い出すことのない日まで、
ゆらぎはつづくことだろう。
僕は決めた、ゆらぎとつきあおう。
たぶんゆらぎは僕のわずかな良心なんだ。

[追記19:42]
時事通信 3月28日(月)19時5分配信
第1原発に作業員450人=食事は1日2回、雑魚寝状態―福島

福島第1原子力保安検査官事務所の横田一麿所長は28日、福島市で記者会見し、22~26日に福島第1原発を訪れた際の状況を説明した。東京電力社員約380人と協力企業の約70人が復旧作業に当たっていたという。
 作業員らは午前10時ごろから夕方まで原子炉建屋内や建屋周辺で作業。1号機から約300メートル離れた免震棟で食事や睡眠を取っている。免震棟は放射性物質が入りにくい換気システムを備え、訪問時の放射線量は1時間当たり6マイクロシーベルト前後で、現在は2~3マイクロシーベルトまで低下した。
 食事は1日2食。作業前の朝にビスケット30枚程度と野菜ジュース、作業後の夕方に非常用アルファ米と缶詰1缶が東電から支給される。就寝は会議室の床や廊下などに雑魚寝状態で、毛布も全員分は確保できていない。
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