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Que sera, sera.ー『あの夏の子供たち』を観てー
2010-09-25 Sat 16:13
Que sera, sera.

昨日新百合ケ丘のアリテリオ映像館で『あの夏の子供たち』を観た。

映画をプロデュースする映画製作会社ムーン・フィルムは資金繰りでしだいに追い込まれていた。

グレゴワールは現像所への負債が100万ユーロに上ったことを弁護士に忠告される。
新作映画『サトゥルヌス』は金食い虫で完成の見込みもたたない。
手がけた映画の興行不振で負債はかさんだ。

倒産、破産への道程はどれも似ている。

支払いに詰まる。
連日債権者から支払いをさいそくされる。
毎日それが繰り返され、気持ちが追い立てられる。

一度支払いに詰まり始めると、次々と支払いは切迫する。
債権者がおしよせ、収拾のつかない混乱が生まれる。
金銭で追い込まれ、気持ちは切迫する。

心臓の鼓動が数百倍にヒートアップしたように。

苦しまぎれに先付け小切手(振出日が将来の日付になっている小切手)を切る。
当座は空だ。
それでも一時しのぎのために苦しまぎれに切る。

その場をしのげば、次の日に光明があるやも知れない。

もらった方も資金繰りに切羽詰まっていれば、これを金融機関に持込み、現金を手にしようとする。
振出日を将来の日付で書いてあったとしても、金融機関はその支払を拒否することは出来ない。
支払に応じる。
結果、当座に金がなければ最悪は不渡りだ。

倒産、破産が待ち受けている。
グレゴワール・カンヴェルは用意していた拳銃で頭をぶち抜く。
路上の自殺。

それは映画だったが、その光景を何度も見た。
記憶に染み込んでいる。
倒産、破産、自殺の道程は寸分の狂いもなく進行した。

映画も現実も変わるところなど何一つなかった。

残された者たちがいる。
妻と三人の娘。
会社の立て直しを決意する気丈な妻であり母であるシルヴィア。

夫は破滅し、残った会社が再生するはずもない。
シルヴィアの故国イタリアへ帰るためパリを発つ。
三人の娘たちとともに。

車中と市内が映し出される。
ラストシーンで流れる。
ドリス・ディの歌う「ケ・セラ・セラ」だ。

その瞬間悲しみがほとばしった。

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