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安倍一強でやせ細った自民党
2020-01-23 Thu 10:34
 国政選挙6連勝です。
 安倍政権は七年にわたって国民の大多数に支持されてきました。

 負け知らずです。
 安倍一強が一戦ごとに強化されていきました。
 同時に自民党内の腐敗は臭気ぷんぷん、醜悪極まるものになっています。

 私には、安倍氏自身の疲弊も目に見えて深刻だと感じています。
 良く言えば戦闘的な方です。
 常に喧嘩腰で政敵に対峙してきた安倍がどこか「投げやり」に見えます。

 先のブログで、ひな壇を降りてくる安倍晋三の足元がおぼつかない、と指摘しました。

 2019年(令和元年)9月11日 、第4次安倍内閣 (第2次改造)のことです。
 その後、安倍氏が老眼鏡を常用するようになったのを気づいたでしょうか。

 勝てば勝つほど、ジョン・アクトン卿の警告は重要性、緊急性を増していきます。

「絶対的権力は絶対的に腐敗する」

 そしてその張本人も気持ちが腐敗する、つまり疲弊するのだろうと思います。

 国民は森友から桜まで何があろうと、安倍自民党政治を甘やかしてきました。
 好き嫌いはともかく、自民党政治が衰弱すれば日本の政治も危うくなるのは実態でしょう。 
 ジョン・アクトン卿の警告は次の一節を付け加えています。

「されど民衆(大衆)はさらに腐敗する。」
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令和、物価も賃金も上がらないフラットな世界が崩壊する
2020-01-22 Wed 10:09
 日経朝刊に「国富、 20年ぶりの水準回復」とあります。

 この記事の見出しは間違ってはいないのですが、正しいとまでは言えません。

 よくよく考えれば二十年間、国富は1990年代の水準を下回っていました。
 停滞していたと見ることができます。
 回復というより停滞がキーになります。

 国富を蓄積できるのは、毎年毎年の稼ぎがあるからです。
 ざっくり言えばGDPが伸びれば国富も増えていきます。
 GDPは500兆円を上下し、はかばかしい成績ではありませんでした。
 
 しかし停滞していましたが、暮らしが激烈に悪化はしていません。
 むしろ賃金は上がりませんが、物価が安定していました。
 フラットでした。

「とんとん」でした。

 どうして「とんとん」で済んだか、掘り下げてみると、この国の未来がくっきりと見えてくる気がします。

 我が家のような老世帯でも、昭和の蓄積がありました。
 若い頃に貯めた余裕、持ち家とか年金とか預貯金とか・・・諸々です。

 国は大きな借金をこしらえながら、経済を支えてきました。
 地方の自治体も借金で首が回らなくなっていますが、国の1000兆が膨大で、かすんでよく見えないありさまです。
 国民、市民が最後に救済を求める国も自治体も行き詰まっているのです。

 つまり昭和という高度成長時代に蓄積した諸々を平成で食いつぶしたのではないか、そんな気がします。
 出し殻です。
 フラット、「とんとん」の世界はまだまだ天国であったかもしれません。
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カジノは誘う横浜たそがれ、「もうおしまいね」
2019-12-18 Wed 08:06
 横浜の友人から「カジノ誘致反対」署名のチラシが届いた。

 横浜にカジノはいただけない。
 しかし署名はしなかった。

 疑問はカジノ誘致「反対賛成」に問題を閉じ込めて済むかどうかだ。
 
 論点を単一にしてしまう。
 政治は単純化する。
 ワンイシューで、激しく世論がうごかされる。

 分かりやすい。
 イギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票がまさにそうだった。
 しかし結果は惨憺たる世界を生み出した。

 国が1100兆円という借金まみれの日本国において、地方が抱える財政問題はさらに深刻だ。
 横浜市も例外ではない。

 昭和45年(1970年)、初めて就職した職場が関内だった。
 上司が伊勢佐木町の地下バーで僕のためにボトルキープをしてくれたことは忘れない。
 伊勢佐木町ブルースが流行ったのがその2年前であったが、そのころが伊勢佐木町りビークだった。

 今日は元町も見る影もない。
「横浜たそがれ]である。

 日経12/3に、「人ごとではない新潟財政危機 地方は引き算で競う時代に 」が掲載された。

「なぜ新潟県の財政は危機が叫ばれるまでに悪化してしまったのか。ひもといていくと、新潟に固有の事情にとどまらず、日本に横たわる構造的な課題が浮かび上がる。新潟が直面している苦境を単なる1つの県の失政とは片付けられないということだ。」

「新潟の危機が教えてくれるのは、地方の道府県は相応の工夫をしない限りじりじりと歳入が減る実情だ。」

「横浜にカジノはいらない。」
 もっともに聞こえるし、思えるのだが、問題を掘り下げてほしい。
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朝鮮植民地時代を描いた中島敦『巡査の居る風景』
2019-12-15 Sun 12:19
 短編小説ばかりを読んでいた時期がある。
 たぶん長編にのめり込める余裕がなかった時期だろう。
 その頃は一人の作家を追い求めることもなかった。

 中島敦も数篇読んだ記憶はあるが、『巡査の居る風景』は読んでいない。

 辺見庸がある雑誌に「韓国について何を知っているか?“侮韓”のなかの中島敦生誕110年」を寄稿していた。
 中島が20歳で書いた作品(昭和4年、1929年)である。
 中島は34歳で夭逝している。

 作品を読み終わった後、中島敦の略年譜と、日本近代史を交差する図表をつくってみた。

「中島敦略年譜と日本近代史と交差年表」である。

 これによると中島敦は、1920年11歳の時から、1926年17歳まで、約5年半を京城(日本が朝鮮半島を統治していた時代に用いられたソウルの呼称)で生活していた。
 彼が物心ついた頃には、すでに朝鮮は日本の植民地であった。
 植民地化は「結果」であって、日常であった。
 
 小説の中に、亭主が死んで身寄りを失った淫売婦の金東蓮と客の会話が出てくる。

 ーで、いつ、死んだんだい?
 ーこの秋さ、まるで突然だった。
 ーなんだ、病気か?
 ー病気でも何でもない地震さ。
・・・
・・・
 ーオイ、じゃあ、何も知らないんだな。
 ーエッ、何を。
 ーお前の亭主はきっと、・・・可哀そうに。

 この一節を読み解くには交差年表がいるだろう。
 1923年の関東大震災で起こった過去(歴史)を知らなければ、理解不能であろう。

 同様の問題が今起きている。

 一般に約30年を1世代と数える。
 1945年日本の敗戦、韓国では光復節を起点に計算してみよう。
 日韓両国の今15歳の青年が慰安婦、徴用工問題を突きつけられた時、彼らはどう受け止めるだろうか。

 74年が経過している。
 30年で割り算すれば、ほぼ2.5世代前の話である。
 記憶、伝承に頼れば父母、祖父母さらに曾祖父母へと遡らなければ分からない。

 核家族にはそもそも祖父母さえいない。
 伝承は皆無だ。
 歴史書はそれを補うが、しかし歴史書には決定的な何が欠落している。

 客観かもしれないが、主観が排除される。
 被支配者の主観からどう植民地が見えているのか。
 趙教英巡査は、朝鮮人であるが、日本国の巡査である。

 中島は、朝鮮統治権力に仕える朝鮮人巡査の視点から、京城の日常の一断面を描く。 
 巡査の視点は主観であるし、作家の主観であることに疑いはない。
 だから我々は歴史書では届かない、ある種の真理を知ることができる。

*クリックで拡大
描いた中島敦『巡査の居る風景』
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マグマはたまる国債残高1103兆円、不都合な真実その3
2019-12-04 Wed 10:47
 図表スクラップァー(こんな名称があるかどうかはわかりません)として、追いかけている図表の一つが日銀の国債保有額です。

 ごく当たり前の知識、データとなってしまったようです。
 そのためか、どこかの新聞が取り上げても、年々記事と図表は縮んで、時に見落としてしまいそうです。

 国債残高が1103兆円だそうです。
 額が大きすぎて実感がないので、「だそうです」と内閣府役人答弁のように心もたない。
 で、その内日本銀行は483.7兆円(2019年6月27日更新)を市場から資産として購入し、ため込んでいる。

 そのおかげで国家財政がどうやら回していけている(そうです)。

 浅学なので、国債はいわば国の借用書という理解をしています。
 名目GDPがざっくり500兆円ですから、それと同額、腹一杯にため込んだ借用書をいつか吐きださないとならない。
 そんな風に受け止めています。

 この借用書を日銀がいつか売りに出さないといけない。
 誰かが買ってくれないと借金の肩代わりは進みません。
 で、とりあえず日本銀行が肩代わりしていけるなら何の問題もないのです。

 落語のオチのようですが、とりあえずをずーと伸ばすと永遠ですから。

 おれなどは臆病者なので、さっそく河村小百合『中央銀行は持ちこたえられるか』に当たりました。

 また、それに紹介されていた大蔵省財政史室編集の『昭和財政史 終戦から講和まで』シリーズの以下を読み込んでみました。
 『昭和財政史 終戦-講和 11 政府債務』
 『昭和財政史 終戦-講和 12 金融(1)』

 預金封鎖および新円切り替えを先行しておいて、動産、不動産、現預金などを対象に、財産税(税率25〜90%)をかけたのです。
 これを主とした原資によって内国債の償還が行われ、国債の債務不履行が回避されます。
 また他方国民に対して負っている戦時保証債務と同額の「戦時補償特別税」を課税し、チャラにします。
 
 借金は借金、強制力を使ってきっちり精算する。
 これが国家と国家を支える公務員の「矜持」であったでしょう。

 公文書を改ざんし、シュレッダーにかける役人は自分たちが廃棄したゴミと一緒の存在です。
 歴史検証のなかで罪過は暴かれ、贖わなければなりません。
 
 いつか国家が牙を向くというのがおれの国家に対する「信頼」です。

 が、それがいつかは分かりません。
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