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タワマン電源喪失、原発事故と酷似
2019-10-16 Wed 09:48
 台風19号の被害の一つとして、武蔵小杉(神奈川県川崎市中原区)にあるタワーマンションの電源喪失事故が発生している。
 地下3階に設置されていた電源装置が水没したためだ。

 なぜマンションの電気設備、給水ポンプは地下にあるのか。
 その答えは、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震を思い起こせば、おのずと解かれていくだろう。

 この日、福島第一原子力発電所が全電源喪失(ステーション・ブラックアウト)に陥った。
 津波が発電所を襲い、地下に設置されていた非常用ディーゼル発電機が海水に浸かって機能喪失、順次多数の設備が損傷し、または流出し全電源喪失にいたる。 
 1・2・4号機全電源喪失、3・5号機全交流電源喪失、これによって非常用炉心冷却装置 (ECCS) や冷却水循環系のポンプを動かせなくなった。
 
 同時刻頃、東北電力・女川原発(宮城県)も津波に襲われる。
 しかし、事故は発生していない。
 発電所が海面から高さ14.8メートルの場所に設置されていたからだ。
 
 福島第一原子力発電所は高台にあった敷地をわざわざ海抜10メートルまで掘り下げて建設していた。
 原発は水辺の近くに建設される。
 多量に使用する冷却水の確保のためだ。
 
 ランニングコストは低地であればあるほど安上がりになる。

 マンションにおいては地上階は売り物で、地下は売り物にはならない。
 
 安全はコスト、利益に劣るのである。
 企業論理・倫理が改まらない限り、同類の事故はこれからも起こるだろう。
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消費税が10%になって良かったこと
2019-10-11 Fri 08:22
計算がしやすくなった。

0.08を掛けて計算するのは面倒だった。

例えば1390円の8%計算は煩雑で、たぶんお店のレジ任せであっただろう。
1390円の10%なら、十分の一だから、桁を一桁ずらすだけだ。
毎回毎回いくら納めたか、正確な数字が把握できる。

今はキャッシュレスポイント還元が盛んでゴチャゴチャしているが、それも来年6月までで終了する。
計算がしやすいので、いくら納税したか自覚的になる。
とりわけ大きい買い物をする時は、明確な数字によって重税感がずっしりとのしかかってくることだろう。

桁ずらしだけで計算されてしまう10%消費税の特徴。
納税額を毎回、毎日正確に自覚することになるだろう。
国民の納税意識を鋭敏で正確にする10%消費税の効用は計り知れない。
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自由で豊かにはなれないが、自由はあるさ
2019-09-03 Tue 09:55
 香港のジニ指数は0.539、「格差社会」って言い方が形無しになるような超不平等社会です。
 
 ちなみに日本のそれは0.34です。
 余談ですが、日本の一人当たり名目GDPは26位で香港17位の後塵を拝し、豊かさを誇ったのは過去の栄光で、次々とアジアの諸国に追い抜かれています。
 ついでに韓国は31位で、いずれ追い抜かれそうです。 
 
 さて、対して中国のジニ指数は調査機関によって様々ですが、globalnote「世界のジニ係数 国別ランキング・推移」、OECDによれば0.51とされています。 
 資本主義都市国家経済の香港と、共産党一党独裁国家経済の中国がいずれも超不平等社会であることは注目していいでしょう。

 だとすると、香港市民は何を求めて習近平と戦っているでしょう。
 言い古された自由を求めて戦っています。
 それ以外には何も求めていないのです。

 満ち足りていてその価値に気付いていないのは、誰でもありません。
 わたくしたちの方ではないのか。
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初めてのギャンブルが「投資の常識」を作った
2019-06-25 Tue 04:41
 はじめてのギャンブルは競馬だった。
 
 1966年(昭和41年)、チーフがダービーの馬券を買いたいが、半分乗ってくれという。
 十八だった。
 大学には一日も通わず、バーテンダーの真似事をして働いていた。
 
 センター街で働いていたから、渋谷の場外馬券場まで十分とかからない。
 当時は「特券」と言って、千円単位の馬券だけが売られていた。
 ダービーの出走馬が28頭、枠連しかない時代だった。
 
 で、チーフが買いたいのは五、六点であるが、買いきれない。
 
 相乗りしたのはわずか3千円だったと思う。
  
 馬の名前も覚えていないから、調べてみた。
 テイトオー、ソロモン。
 枠連 3-7で、5,160円。
 
 記憶では万馬券のはずだったから、違ったと知って少しがっかりした。
 
 しかし、念を入れ調べて見ると昭和41年の高卒の初任給は、男子17,550円、女子16,630円。
 
 配当の表示は100円に対してだから、5,160円×5で、25800円フトコロに入った訳だ。
 一月分以上の給料を稼いだ。
 それで「万馬券の記憶」に変わったのかもしれない。
 
 初めてのギャンブルの印象がこれだけだったら、ずいぶんそれに振り回された人生だった事だろう。
 チーフがお前は運がいいから、来週競馬場に付き合えという。
 渋谷の店で待ち合わせた。
 
 来ない。
 チーフは遅れてはいけないと、(多分早い時間のレースに狙いがあったのだろうが)急いだあまり駅の階段を踏み外し、足を骨折した。
 それでギャンブルに対する僕の認識にはバイアスがかかっていない。
 
 禍福あざなえる縄のごとし。
 
 ギャンブルに対する常識が無事定着した。
 日経225、FX、個別株、ETF・・・なんでも手を出したが、この常識だけは変わらない。
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「日銀の発行する紙幣は民法上の債務ではない」
2017-07-05 Wed 15:05
「他方、日銀が会計上の債務超過に陥ることについては、筆者は本質的な問題はないと考えている。まず日銀の発行する紙幣は民法上の債務ではない。また日銀当座預金も紙幣の預け金なので、日銀の会計上の債務超過は日銀の債務不履行を意味しない。
 さらに日本銀行法は、日銀の財務状況とは独立に紙幣を法貨として規定している。法貨は金銭債務の履行手段として法的な強制通用力を持つものなので、既存の金銭債務に対する履行手段としての紙幣の本源的価値も日銀の財務状況とは独立に存在することになる。」
(日経6/30付「経済教室」、戸村肇早稲田大学准教授“金融政策の課題(下) 日銀の「出口」の損失備えを 政府との共有ルール整備”


 思わず財布からお札を取り出してみた。
 いまさらながらの「日本銀行券」だ。
 10000YENと印刷されてある。

 僕は、これ(「日本銀行券」)を借用書のようなものだと考えていた。
 日本銀行が発行する「借用書」である。
 つまり日本銀行券は日本銀行に対する債権のことだと思いこんでいた。

 この10000YEN札を保有する僕は債権者で、日本銀行が債務者であるかのように錯覚していたのである。
 だからといって、日本銀行は僕とは大違いの「資産家」だ、そんな事を意識することもなく、やり過ごしてきた。
 
 さて、筆者のいう「日銀の発行する紙幣は民法上の債務ではない」とはどういう意味だろうか。

 民法の条文を見てみよう。

・第415条(債務不履行による損害賠償)
債務者がその債務の本旨に従った履行をしないときは、債権者は、これによって生じた損害の賠償を請求することができる。債務者の責めに帰すべき事由によって履行をすることができなくなったときも、同様とする。

 筆者のいうごとく、日銀の会計上の債務超過が発生しても、そもそも日銀は民法第415条「債務不履行による損害賠償」責任を負っていないのであるから、日銀の債務不履行問題は生じることはない、ということである。
 したがって、日本銀行券という「借用書」は返済を期待し得ない貸付けである。

 この問題に関しては、「中央銀行券の債務性と政府紙幣の特質に関する研究」が参考になる。
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