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投資というハードルー国民意識との落差ー
2019-06-15 Sat 13:06
 報告書「高齢社会における資産形成・管理」が引き起こした不安や疑惑は、政権が「貯蓄から投資へ」と大きな方針転換を図っている途上で、国民の意識と真正面から激突した衝撃的な事件といえます。
 
 投資をしたことのない人、
 投資をする余裕がない人、
に向かって、「貯蓄から投資へ」と説かれても「えっ、なんで」と思う人も少なくなかったでしょう。
「投資」なんかやったこともないし、よく分からないというのが実感でしょう。

「そんなこと当たり前じゃん」と考えている人も、自分の体験を踏まえると、軽々に投資しなさいとはいえないはずです。

 スポーツといっしょで、やってみなければ習得できないし、ケガもするし、時には大ケガだってあります。
 
 投資をスポーツに例えましたが、一つだけ違う点があります。
 スポーツにはアマとプロがあります。
 別々に戦います。
 
 大学生と小学生が同じ土俵で戦うことはないわけです。
 
 しかし投資は素人だからといって、なんの特権もありません。
 常にプロの世界で戦うのです。
 初めてだからといって誰も容赦してはくれないのです。
 
「だから恐い」と感じるのはごく自然な感情です。
 
 僕自身の体験を少し紹介して、解説してみましょう。
 
 初めての「投資」は不動産でした。
 三十代の半ばでした。
 妹夫婦が近くの広い土地に家を建て替えたいので、今住んでいる家を買って欲しいと言います。

 当時は「長男として」親の家の二階に同居していましたから、買った家に住もうとは考えませんでした。

 買った家は使い道もなかったので、賃貸に回しました。
「投資」のスタートです。
 が、この時は「投資」と言う意識もありません。

 この体験が後々「投資」に対する敷居を低くしたのは確かなことです。

 例えばマンションを買って住むのが「消費」なら、自分は住まないで他人に貸して賃料を稼ぐのが「投資」です。

 偶然「投資」機会に恵まれ、「投資」を覚えたわけです。

 投資家内藤忍さんは、公式ブログSHINOBY'S WORLD「個人金融資産の最善の防衛策は、やはり「借金」」で次のように語っています。
“私自身既に10億円以上の借金をしていますが、更に借入を積み増そうとしています。一見危険で無謀に見える方法ですが、セミナーに出た個人投資家の中には私の考え方に共感し、同じポジションを取る人が増えています。”

「私自身既に10億円以上の借金をしています」は驚きですが、僕のような者でもバブル時代には3、4億円の借金を抱え、後に悪戦苦闘した体験があります。

 何十年も積み重ねた実践体験があっても「投資」は恐いものです。
 初心者には「投資信託」とかを勧めるようですが、初心者向けだからと言ってなんの保証もないのが投資の世界です。
 そもそも、投資について政府が口を出すことではないはずです。
 
 国がやれることは、焦らず、欧米ではごく当たりにやられている小学校から「金融リテラシー」の学習を開始することです。

「貯蓄から投資へ」の道筋をつけるには数十年かかる事業だと思います。
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平均値というベールをはがすと階級社会と貧困が見えてくる
2019-06-14 Fri 09:27
 政権は何を恐れているのか?
「毎月5万円の赤字が出る」のは平均値、平均像の話だ。
 誰しもが考えるのは、自分が平均像からどのくらい優位しているか、引き離されているか、だろう。
  
 平均値というベールをはがすと、階級社会と貧困があからさまに見えてくる。
 
 階級社会のイメージはさまざまだろうから、簡単に定義しておこう。
 要は個人の努力では乗り越えられない身分や地位などの上下の段階が存在する社会のことだ。
 僕ら老人は「一億総中流社会」をくぐってきたから、格差が固定してきたものだと感じるのである。
 
 平均の例をいくつか日経新聞から取り上げておこう。
 
“厚労省の調査によると、65歳以上の高齢者世帯の収入に占める公的年金の比率は66%だ。老後の生活の柱だが、生活全てを賄っているわけではない。「人生100年時代」を見据え、公的年金の再設計と私的年金など自助を促す制度の拡充は欠かせない。その場しのぎで改革が遅れれば老後の安心は描けない。”
 (出典=年金改革遅れに懸念 「老後資産2000万円」政府火消し
 
「65歳以上の高齢者世帯の収入に占める公的年金の比率は66%」
 これが平均値だ。
 これを深掘りすると、無年金や貯蓄ゼロ世帯や低年金貧困・・・パンドラの箱を開け放つことになる。
 
 平均値で済ませることで、問題を隠蔽する。
 フタを閉めてしまう。
 これは政権にとってヤバい問題なんだと思う。
 
 なぜなら階級社会がさらに進むことは予測できても、そこから脱出することはますます難しくなっていくと考えられるからだ。
 
 だから平均から、個別へ進むことには困難が伴う。
 権力者や階級上位者はそれに触れたがらない。
 彼らにとって「都合の悪い」真実が、個別に踏み込むことでひっぱがされる。

“そもそも財務省内では、公的年金の財政検証がある年に、私的年金などの自助努力に関する議論をすることに慎重な意見も少なくなかった。
 なぜか。日本の納税者の6割は所得税率が最低限(5%)、つまり課税対象の所得が195万円以下の層だ。別の財務省幹部は「自助努力は"お金がある人"の話。まずは積み立てるお金がない人の支援を優先すべきだ」と話す。” 
(出典=「老後資産2000万円」問題、私的年金の議論に冷や水
 
 「日本の納税者の6割は所得税率が最低限(5%)、つまり課税対象の所得が195万円以下の層」
 これがファクト。
 で、以下になる。
 
 国民年金満額で月額約6.5万円をもらうために、40年間保険料を払い続けることができるの?
 2000万貯められるの?
 そもそも満額6.5万円で暮らせるの?
 
 真実は個別に宿る。
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AからDへ
2019-06-13 Thu 14:04
 報告書「高齢社会における資産形成・管理」は、すでに年金を受給している私たち老齢者に「呼びかけた」ものではないだろう。
 なぜって、参考として添付されている次の図表がこの報告書の要点を言い尽くしているからだ。

AからDへ図表
[クリックで拡大]

 参考資料はライフステージを三つの「季節」に分けている。
 1.現役期
 2.リタイヤ期前後
 3.高齢期
 
 3.の「季節」に位置する私たち老齢者(年金受給者)はすでに資産形成を終えている。
 その中には資産形成をできた人も、まあまあできた人も、できなった人もいる。
 決着がついているのである。
 
 今さら報告書「高齢社会における資産形成・管理」を突きつけられても、手の打ち様がないのである。

 その意味で誰に向けての報告書であるかが不明確であったことは致命的であった。
 国民一般ではなかったはずだ。 
 これから資産形成が可能な世代に向けて、と明確にしなければならなかった。
 
 さらに言うなら、報告書は、ライフステージを三つの季節にしたことで、課題の本質を見えにくくしてしまった。
 
 AからDへ。
 これが要点の要点である。 
 もっぱら資産を形成蓄積するアキュムレーション(Accumulation)期が先行し、もっぱら資産を引き出すデキュムレーション(Decumulation)期が訪れる。
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二千万円不足、この不都合な真実に真正面から取り組んでほしい
2019-06-12 Wed 07:49
 「老後に2000万円が不足」報告書を麻生財務大臣が受け取り拒否しても、不都合な真実に変わりはありません。
 公表され、あからさまになったのですから、与野党を問わず、この不都合な真実に真正面から取り組んでほしい。
 
 一口に年金生活者といっても、一括りにはできません。
 「老後に2000万円が不足」報告書は平均値をとったモデル化によって、問題を見える化しようとした点で、画期的でした。
 平均値で「老後に2000万円が不足」するのですから、多くの年金生活世帯、つまり老齢世帯が「債務超過」すなわち「破産」する実態を明らかにしているのです。
 
 債務超過になった老齢世帯はどうなるのでしょう。
 次の受給要件を満たし、生活保護を受けるのです。
 ・資産がない
 ・働ける状態にない
 ・援助してくれる親族がいない

 その結果65歳以上の生活保護受給世帯数が86万4709世帯と全生活保護世帯の53%を占め、生活保護を頼りに暮らす困窮高齢者は増え続け、過去最多を更新しています。
 [出典=生活保護制度の現状について

 つまり、不都合な真実の一つがここに現れているのです。
 年金受給世帯はまだしも、無年金もしくは低年金の老齢世帯にとっては生活保護がセーフティーネットになっているのです。
 言い換えると、年金制度の不備を生活保護が補っている、あるいは代替しているという事です。
 
 「老後に2000万円が不足」モデルから、多様な年金世帯の現状を想像力を働かせ思い描きながら、与野党には真正面から年金制度改革に取り組んでほしいと思います。
 
 ・年金でやりくりし、つつましく暮らしいてる
 ・年金だけでは不足するから、働いてその分を補っている
 ・毎月預貯金を取り崩して不足分に当てている
 ・不足分は資産運用によって稼ぎ出している
 ・老齢で働けないし、資産も年金もないから、生活保護を受けている
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国民死すとも年金制度は死なず
2019-06-11 Tue 08:54
金融審議会 「市場ワーキング・グループ」報告書 の公表について
をクリックすると、次の三資料を見ることができます。

(別紙1) 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」
(別紙2) 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」資料
(参考) 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」の概要

 5月22日の報告書案は、6月3日の報告書で「表現の変化」あるいは「変更点」として、書き換えられています。
 報告書で変わった部分を毎日新聞、東京新聞がそれぞれ次のとおり一表にしています。

毎日新聞20180611

東京新聞20180611

これをざっくりまとめると、
「年金の給付水準が今までと同等のものであると期待することは難しい。今後は、公的年金だけでは満足な生活水準に届かない可能性がある」

 でもこんなことをしゃあしゃあと書けるって無神経だと思いませんか。

 自分たちは絶対安全な世界にいる人たちがいるってことです。
 年金とは別に「老後資金2千万円」を悠々用意できる人たちがいるからです。
 老後の心配から全く安全な年金制度・退職金などの特権的制度設計の中で暮らしている人たちです。
 1.国家・地方公務員
 2.大企業社員

 そして、それ以外の用意することのできない、あるいは不可能な人たちがいます。

 年金制度は100年持ちます。
 これは報告書を読めばわかります。
 制度は生き永らえます。
 
 だけど特権階級以外の国民の老後は絶望だと、自ら作成した客観的資料によって実証してしまった。
 多くの国民は滅びるけれど、国の制度は100年守られます。
 
 報告書には、自助って言葉や、金融リタラシーって言葉が繰り返しでてきます。
 つまり、
 自助=自己責任=自業自得
 
 安倍一強がいよいよ牙をむきだしました。
 冷酷な棄民政策を宣言したのです。
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金縛りが教える「寝たきり」疑似体験
2019-06-08 Sat 13:40
 一、二回、金縛りの経験はあった。
 あっ、金縛りだと思ったが、いつまでも解けない。
 どこかいつもと様子が違った。
 
 これ以上の明晰はないほどきっちり目覚めていた。
 落ち着いて、待てば体がほぐれてくることも知っていた。
 心(意識)と体の目覚めに生じたタイムラグが引き起こしているのだ。

 しかし、待てども体は動かない。 
 起き上がれない。 
 そして左右にもがくこともできないと気づいた時、恐怖が襲った。 

 左右に体を揺する。
 それすらできない状態が続き、尋常でない事態に陥っていると不安が増幅する。 

 しかし脳梗塞、脳いっ血なら意識はないはずだ・・・などと思考だけはスピーディーに回転している。
 
 目覚めたとき、腹筋運動のことは全く覚えていなかった。
 朝から腹筋を意識するような筋トレマニアではない。
 昨日腹筋ローラーをはじめて使ったことを思い出す。
 
 スイスイ行けたので、数十回を3、4セットやっただろうか。 
 そして翌朝、起き上がれない。
 この出来事の因果関係が解けはじめた。
 
 筋肉を効果的に鍛えるツールが老人の腹筋を痛めつけていたようだ。
 
 腹筋が筋肉痛で固まっていることを理解するまでにどのくらいの時間があったろう。
 ベッドから脱出したのは、腹筋のフリーズと確信してからだ。
 足をベットの外に持ち出し、自然落下を利用し、体を立てた。
 
 自分の思い通りには動かない体。
 いや、まったく動かなくなった肉体。
 走り回る意識との激しい葛藤。

 それはいつか自分におとずれるであろう未来の、一種擬似体験であった。
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70で免許を捨てた、遅い?早い?
2019-06-07 Fri 11:01
70で免許を捨てた。
車を売った。
「運転に自信がなくなった?」

そんなものは18で免許を取った初からない。
年寄りだろうと若者だろうと、事故は起こすし、起きる。
たかだか時速4kmの人間が五十だ、百だと飛ばすのだ、起きて当たり前。

止められるものなら止めたほうがいい。
刃物を振り回しているとは思っていないだろうが、兇器に変わりはない。

乗るときはタクシーだ。
自分よりは確かな運転をするだろう。
それでも事故にはあう。
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「審判六四屠夫」
2019-06-04 Tue 09:18
6月3日、台北市、中正紀念堂でアジビラをもらった。
「摧毀中共暴政・審判六四屠夫・拒絶一国両制・保衛自由台湾」

・摧毀とは打倒の意味だ。

・屠夫とは人民を虐殺する者こと。

・六四とは天安門事件のことだ。1989年6月4日未明、中国人民解放軍は戦車でデモ隊の鎮圧を開始、この事件による死傷者は数百人から数万人に及ぶなど、複数の説があり、死者数は定かではない。中国共産党によって隠蔽されている。

・1979年元日、中国は台湾に「台湾同胞に告げる書」で平和統一を呼びかけた。本年1月2日、その40周年記念式典で習近平国家主席は演説し、「祖国統一は必須であり必然だ」とし、その上で一つの国家に異なる制度の存在を認める「一国二制度」の具体化に向けた政治対話を台湾側に迫った。
 台湾の蔡英文総屠夫統は同日即刻台北の総統府で談話を発表し、中国の習近平国家主席が演説で呼びかけた一国二制度について「台湾は絶対に受け入れない」と拒否した。

摧毀中共暴政
立て看板2
立て看板1
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登戸事件、拡張無理心中・拡大自殺・非政治的自爆テロ
2019-05-29 Wed 10:28
無言で背後から襲った。
18人を殺傷し、自殺した。
十数秒の犯行だった。

真っ先に二〇〇八年アキハバラの無差別殺傷事件を思い起こしたが、それとの違和感もかんじた。

殺傷から自殺にいたるまで、「瞬時」であったことに目をこらさずにはいられない。
自殺に直行している。
一気に自殺へと結びついている。

犯行につづく自殺というよりは、自殺を「鼓舞」するための強行であったと感じる。

拡張無理心中
拡大自殺
非政治的自爆テロ

自殺によって、一直線に犯人IRの人生は閉じた。
完結した。

しかし18人の被害者は肉体とともに、心を、人生を切り裂かれた。
家族、友人、そして我々の社会も深く傷ついた。
危機は拡散した。

この新奇な犯罪に直面し、怯える。
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「美しい国、令和日本」のスリッパ
2019-05-27 Mon 11:15
令和トスリパ
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